会長挨拶
東京都公立小学校長会 会長 松原 修 (武蔵野市立第二小学校)
初夏の風が心地よい季節となりました。各学校におかれましては、令和8年度も順調にスタートされていることと存じます。
また、この4月に昇任され、新たに会員となられた146名の校長先生方、ご昇任、心よりお祝い申し上げます。これから、東京都公立小学校長会の一員として、未来を担う子どもたちのために、共に力を合わせて取り組んでまいりましょう。
東京都公立小学校長会は、結成以来、東京都における小学校教育の振興に向け、不断の研究と実践を重ね、教育諸条件の整備に努めてまいりました。また、東京都並びに各地区の教育委員会と連携を図りながら、教育施策に関する提言を積極的に発信し、今日に至るまで多大なる成果を挙げてまいりました。これまで輝かしい歴史と伝統を築いてこられた全ての皆様に、心より感謝と敬意を表します。
さて、今、日本の学校教育は、大きな転換期を迎えています。
昨年6月には、約50年ぶりとなる改正給特法が成立いたしました。この改正は、まさに諸先輩方の長年にわたる取組の成果です。
加えて、「教師を取り巻く環境整備特別部会」においては、新たな「学校と教師の業務の三分類」が示されました。さらに、次期学習指導要領につきましても、「教育課程企画特別部会」でまとめられた論点整理をもとに、今年度中には答申が取りまとめられる予定となっております。
今、私たちに求められているのは、子どもたち一人一人の可能性を最大限に引き出す「学びの保障」と、子どもを中心とした学校全体の「ウェルビーイングの向上」を目指し、誰もが安心して学び、働くことのできる教育環境を整備することです。
私は、校長として大切なことは、教職員・保護者・地域との対話を中心とした学校経営、教職員が失敗を恐れず挑戦できるような支援、そして校長自身の教育観の不断の更新だと考えます。
とりわけ教育観の更新には、地区を越えた横の広がり、そして時間を超えた縦のつながり、すなわち、校長同士の出会いを重ね、絆を深め、互いの英知を結集して学び合うことが極めて重要です。
「夢を語り合い、ともに未来の教育を描く」
これは私の、今年のテーマです。一人でできることには限界があります。だからこそ、未来を見据えた確かな一歩を踏み出すために、夢や未来を共有し、周囲を巻き込みながら、それぞれが目指す学校づくりを進めていく必要があります。私たちは、学校を導くリーダーとして、これまでの教職経験を大いに生かし、各区市町村教育委員会や地域と手を携えながら、各学校でできることから着実に取り組んでまいりましょう。
東京都公立小学校長会といたしましては、皆様の日々の実践を力強く後押しするため、各地区校長会との連携を一層深め、情報を共有し広く発信するとともに、現場の声を東京都教育委員会へ確実に届けてまいります。
今年度も、東京都の小学校教育の一層の充実・発展を期して、全会員1259名の力を結集し、全力で取り組んでいくことをお誓いいたします。