学校日記

ハーベストイエローに包まれて;5年稲刈り(9/21)

公開日
2016/09/21
更新日
2016/09/21

今日の○年生

「腰がいて〜。」
「まだこんなにある〜。」
作業開始して約30分,そんな声を聞きました。
…かくいうわたくしも同様の思いを抱いていました(^^;
最初は真横におられた地域の農家の方。遥か前に進まれています。
痛くなった腰を伸ばし,途方に暮れていると,すぐ近くで声がしました。
「よし,だんだんコツがつかめてきたぞ。」
見れば,大粒の汗をぽたぽた垂らしながら一人の子が稲を刈っています。
なるほど。確かに素人目ですが,稲を刈る一連の動きにわたくしほど無駄がないのです。
その子は,とうとう一列全部刈り取りました。
「やった!!全部刈れた!!」
とびきりの笑顔をこぼし,喜ぶ姿がありました。
「ああ,この子はとてもいい体験をしたな。」
と思った瞬間でした。

学校は,わざわざ田んぼを借り,学校田としておきながら,稲作についての知識や技能が十分ではありません。
地域の皆様の力をお借りしなければ,稲刈り一つ満足にできません。

数日間降り続いた雨のため,御自宅の稲刈りもまだ終わられていない方もおられたと伺いました。
御自身の農作業を後回しにしてでも,子どもたちのために駆けつけてくださる地域の皆様に感謝の思いでいっぱいです。
ハーベストイエローに囲まれた西蒲鎧郷。
この豊かな食の恵みと心優しい地域の皆様を誇りに思う子どもたちを育てたいと,強く感じた半日でした。

文責;教頭 鷲尾