【20171130授業&講演】岡崎市立形埜小学校
- 公開日
- 2018/02/19
- 更新日
- 2018/02/19
教育情報
今日は三度目となる一級僻地校の岡崎市立形埜小学校訪問。8時51分に味岡駅乗車、犬山駅から東岡崎駅へ。10時4分着。北村校長の車でゼミ生3名と学校へ向かう。30分間ほどで山間にある形埜小学校着。
ゼミ生は学校環境を見ただけで感激しきり。日程の簡単な打合せ。11時25分から、4年&5年を対象とした算数授業。新ネタで挑戦。子どもたちのノリのよさは抜群。課題設定時から思うことをドンドンつぶやく。子どもが選んだ4つの数字と僕が意図して選んだ1つの数字と足し算、引き算で、「1」を作るというのが最初の課題。悩んでいる子どもがいて、途中式を発表させて、みんなで支援。学年が違っているとは思えないつながりもあって、感激しながら子どもたちの踏ん張りを期待。自力でゴールへ。
「では、先生は次は何というと思う?」と聞くと「2を作れ」が一斉に返ってくる。この課題に入ると、途端に静かになり、つぶやきもなくなる。そして徐々に「3はできたのに」「3しかできない」「これはできないのでは・・・」というつぶやき。板書しながら、頃合いをみて、「実は2はできないのです。ではなぜ出来ないのかをはっきりさせて」と、彼らにとっては初になるに違いない、不可能であることを明らかにする思考へ追い込む。
今年度の学校目標は「ネバーギブアップチャレンジ」。中には頭を掻きむしって、唸りながら考えている子どもがいる。級友と一生懸命話し合っている子どもがいる。そのうちに、偶数や奇数という声が聞こえてくる。徐々に解決に接近していく子どもたち。その様子を見ているだけで、授業者として幸せになる。
「カードの枚数が奇数だから奇数しかできない」と発言があったときは、思わず「予想外の答え」と本音を出してしまったが、この発言から、さらに視点を広げて考えることができて、5年生で一人、4年生で一人が、なぜできないのかをきっちり話してくれて授業完了。子どもたちを褒めに褒める。よく育っている子どもたち。自分の授業力がアップしたのではないかと思わせてくれる子どもたちに大いに感謝。
子どもたちとランチルームで給食。たまたま目の前に座った子どもが昨年僕の授業を受けた子ども。そのときの内容はよく覚えている上に、自分はどんな解き方をしたのかまではっきり覚えている。驚きと感激。
ゼミ生の石川君、寺坂君、白井さんによる全校ゲーム。分かりやすく面白いゲームで大盛り上がり。全校が外に出て元気よく遊ぶ。ゼミ生も子どもたちに遊ばれている(笑)。
休憩、清掃後、僕の落語。過去2年の「動物園」「平林」をよく覚えている子どもたち。昨日決めた新ネタ「つる」。こんなにも笑ってもらったら、言うことなし!終了後、「ツ〜」と言いながら教室に向かう子どもたち。ああ、嬉しい。
5限は算数研究授業。とても面白いネタで、それぞれの考え方を問う良い展開。子どもたち一人一人をしっかり育てようという担任の思いがよく伝わる授業。とっても温かい学級で、見ているだけで心洗われる。
30分間の先生方による研究協議。子ども一人一人の名前を出しながら授業を振り返り意見を述べあう先生方。実に質が高い研究協議。僕は新学習指導要領のポイントを示した後、研究協議の内容を追認する話で30分。
17時少し前に校長先生の車で学校を出て、東岡崎駅付近のお店へ。「算数科授業研究会反省会&玉置先生を囲む会」が催されて、ゼミ生徒と共に出席。おいしい料理。楽しい話。有り難い話。せっかくの機会なので、僕の飛び込み授業の裏話(あのときの心境)を語る。先生方の参考になれば幸せ。
20時22分、東岡崎駅から犬山駅、そして味岡駅へ。参加した白井さんと降車駅が同じなため、あれこれ話しているうちに到着。
嬉しいことがたくさんあった1日。特に子どもたちからの言葉に感激。昨年、僕の授業を体験した子どもが「なぜ、今年は玉置先生の授業を受けられないのか」と担任に聞いたとのこと。ゼミ生に「玉置先生のファンだ」と言った子どもがいたとのこと。飛び込み授業終了時に「ああ、面白かった」「めちゃくちゃ考えた」などと声に出した子どもがいたこと。「玉置先生の授業は月に1回は受けたい」と言った子どもがいたとのこと。子どものおかげで忘れられない1日に。もっともこうした子どもに育てられた先生方の尽力に深く敬意を表したい。さっそく形埜小HPにアップされていたので、その記事を研究室HP記事へ。
※三楽の仕事日記より