研究室日記

12月14日飛島学園道徳の模擬授業を参観しての学び(矢崎・松浦)

公開日
2019/12/30
更新日
2019/12/30

学生の学び

 こんにちは。五期生の矢崎です。今回は飛島学園で行われた、道徳授業力向上講座での学びを書かせていただきます。

 今回、玉置先生と和田先生の道徳の模擬授業から私は「共感」の大切さに気づきました。

 和田先生は資料読みの時間を短くするということを挑戦されました。和田先生は今回、範読をしながら質問をしていらっしゃいました。そうすることで、資料の山までスムーズにたどり着くことができていました。

 和田先生はとても簡単そうに授業を進めていらっしゃいましたが、私には難しいと感じました。なぜなら、和田先生は範読をしながら、児童一人ひとりの表情を読み取り、その場の空気と物語の展開に合った質問をしていらっしゃったからです。

 私は実習で範読をしながら子どもの表情を見ることの難しさを痛感したばかりだったので、この技の難しさが分かりました。児童と一緒に作り上げていく素晴らしい授業を見せていただきました。ありがとうございました。

 玉置先生は範読をする前に生徒に向けて「どうしたら茂の悩みは解決するのか考えながら聞いてね」と声をかけていらっしゃいました。

 私は、この声かけをつい忘れてしまうことが、実習の際ありました。授業がテンポ良く進まない原因になりました。この声かけはテンポ良く進めていく上で重要であると感じました。

 今回は主人公の悩みを解決するための方法を学級で考えていく授業で、一人一人それぞれの解決法があり、なるほどと思わされるものもありました。その方法を学級全体でありなのか、なしなのかを吟味していくもので、この吟味する最中の発言もそれぞれで、参観していてとても面白かったです。

 玉置先生は途中で「自分が良いと思っていることを他の人が必ず良いと思うとは限らない」とおっしゃっていました。この一言が生徒に響く言葉だと感じました。また、道徳をしていく上で、教師が忘れがちな言葉であると思いました。この言葉を忘れないようにしていきたいです。

 お二人の授業を参観させていただき、道徳には子ども同士の「共感」、子どもと教師の「共感」がとても重要であると改めて感じました。自分の考えとは違う考えを子どもと教師が受け入れることができたとき、はじめて道徳の授業が成り立つことが分かりました。
これから、「共感」を大切にできる道徳の授業づくりをしていきたいと思いました。(矢崎)

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 こんにちは!6期生の松浦です。今回、初めてセミナーに参加させていただき、とても勉強になることばかりでした。その中でも特に印象に残っていること、私が大切にしたいと思ったことについて書きたいと思います。

 1つ目は、道徳は子どもたちに想像させる授業であるということです。和田先生の授業では「資料読みの時間を短くする」ということに挑戦されていて、資料を子どもたちには配らずに先生が資料を読み、状況を整理しながら、授業を進められていました。このような方法で授業を行うと、子どもたちは自分で物語の様子を想像して、自分だったらどんな気持ちか、どんな言葉を言うか、ということをより深く考えることができ、自己を見つめ直すことに繋がると思いました。

 また、「キーワードとなる言葉は絶対に先生の口からは言わない」と決めておられて、その授業でのキーポイントは子どもたちから引き出すようにされていました。その授業で学ぶべきことを教師側から伝えることは簡単ですが、より深い学びにするためには子どもたちから引き出すことが大切であると分かりました。

 2つ目に道徳の評価についてです。私は道徳は特に評価が難しい教科であると思っていました。先生方は長い目で見て、子どもたちの変化を見逃さないように、「できるようになったか」ではなく「思えたかどうか」で判断する、とおっしゃっていました。私はこれはすごく大切なことだと思います。例えば、今回和田先生がしてくださった授業での「正直」という観点では、実際に正直になれたか、ということではなく、この授業を通して正直でいたいと思えたかどうかを見るということです。それは子どもたちの振り返りや発言から感じ取れるものであると思うので、そういった視点を忘れずにいたいです。

 勉強になることばかりで、ひたすら吸収することに必死でした。とても深い学びを得られましたし、もっと学びたいと思える良い機会となりました。このような素晴らしい場に参加させて頂けたこと、本当に嬉しく思います。ありがとうございました。(松浦)

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