研究室日記

「制服」と「選択する力」 (矢崎)

公開日
2020/12/10
更新日
2020/12/10

四方山話

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https://asp.schoolweb.ne.jp/2190001/blog_img/5803450?tm=20240805123920

こんにちは。5期生の矢崎です。

先日、ラインニュースを見ていたら、面白い記事を見つけたので、ご紹介したいなと思い、四方山話を書かせていただきます。

それは、那覇市の中学校で「制服自由の日」が実施されたというニュースです。
最初、「制服自由の日」とはなんだ?と思いました。
記事を読んでみると、生徒が「授業に支障のない服」「先生や保護者に相談しない」というふたつの条件で行われた行事だということでした。
私は「先生や保護者に相談しない」という条件が中学校らしくなくて面白いと思いました。
中学校といえば、規則の中で子どもたちがどのように生きるかを学ぶところです。その規則も大人が作ったもので、常に子どもたちは大人に従うような形になります。
しかし、今回の条件は「先生や保護者に相談しない」。これは、子どもたちにとって突然の自由と言え、集団を強く意識する中学生の時期には、逆に戸惑いも生まれるのではと思いました。
実際に、この中学校の生徒も悩んだとコメントしています。

でも、生徒たちは自分で選んだ服装を着てきました。そこにちゃんとした意思があったのです。

また、先生方は「生徒が何を着ていても注意しない」という約束をしていたそうです。
この約束がとても素敵だなと思いました。
校長先生は、「生徒の心の成長が見たかった。いい学校とは、先生が生徒をコントロールしやすい学校のことではない」とコメントされており、この制服自由の日という行事に子どもたちの心の成長をみていらっしゃったそうです。
こんなに子どもたちのことを信頼していらっしゃる先生方だからこそ、できた行事かなと思いました。

これから大人になれば、法律はあるにせよ、間違っていたとしても注意してくれる人は少なくなります。だから、「自分で選択する力」を子どもたちにつけることはとても重要なことだと思います。

だから、子どもたちを信頼して、任せるって本当に大事なことだなと思います。

こんな行事が全国の学校であったら、素敵だなと感じた記事でした。

https://lin.ee/pHFRQOA?utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none

(矢崎)

※写真は林文通先生から提供いただきました。(玉置)