研究室日記

岐阜市立長良東小学校での学び(道下)

公開日
2025/06/16
更新日
2025/06/16

学生の学び

 玉置ゼミ10期生の道下です。今回は長良東小学校での学びを記事にします。長良東小学校訪問の背景には、校長先生がキャリア官僚であるニュース記事を見たことがきっかけだったので、とても楽しみに出かけました。玉置先生の授業を見ることも初めてのことであり、多くの刺激をいただいた1日でした。以下に特に印象に残った2点について記述します。

 

 1点目は、子どもたちに「具体像を明らかにすること」です。例えば国語の授業の課題で「表現を工夫して俳句を作ろう」の表現を工夫するとはどんな姿か具体像を明らかにするということです。表現を工夫するとはどうすることか子どもたちに考えさせ、「五感を使って俳句を作る」や、「季語の選び方にこだわる」など目指す姿を具体化することで、授業への取り組みも振り返りの姿も変わり、とても重要なことだと学ぶことができました。



 

 2点目は、「授業の本質を大切にすること」です。玉置先生の飛び込み授業では「17番目の秘密」という数の規則性や算数・数学的な思考力を高める活動でした。子どもたちは、17番目の秘密を明らかにするため表の数を一列に整理するなどして規則性を見つけました。玉置先生は、表を丁寧に整理した子どもを褒め、規則性を見つける時には、ばらばらの資料を1から順に並べて整理することの大切さを全体に伝えていました。大切なことは17番目の数の秘密を知ることよりも、順に並べて整理することであり、それは他の問題の規則性を見つけるときも、「前みたいに1から順に表を整理したらいいんじゃないか!」と算数的な見方に繋がっていきます。授業の中で身につけたい教科の本質を押さえることで、子どもたちの教科の見方・考え方を身につけます。私も、授業や単元の中で身につけさせたい力、教科の本質を大切にした授業づくりを心がけたいと思いました。

 


 授業後には、校長室で先生方の意見交換の場にお邪魔させていただき、今私たちは教員採用試験の勉強に必死ですが、教師になってからも学び続けることの大切さを実感しました。そして授業を数分見ただけで的確にコメントされ、当日出会ったこどもたちと授業をする玉置先生を見て、追いかける背中が大きすぎることも痛感しました。今回もこのような機会を与えてくださった玉置先生、長良東小学校さんに感謝しております。教採がんばるぞー!(道下)