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最後に

公開日
2023/08/22
更新日
2023/08/22

船井幸雄の人間学

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4・最後に
 いろいろと船井幸雄氏の主張を述べ、それの教育への適用を私なりに述べてきた。氏の本は前にも述べたようにかなりの数があり到底全部は紹介できなかった。本当に一部である。でも、 5つのキーワードは、教育にとって示唆の富んだものと言えよう。例えば、私がプラス発想を教えただけで研究会が成功した例だってある。ある小学校の研究主任からこのプラス発想についてその効き目を伺い、またお礼も言われた。でも、もとは船井幸雄氏の言葉である。それだけマイナス発想または0発想の人が多いということでもある。だから、 5つのキーワードを大切にして教育にとりくんでいただきたいと思う。
  氏は競争の名人であるが、氏は最近、競争は悪で共生が善であるという。教育界の競争は、受験テストである。偏差値テストの追放事件は競争から共生への移り変わる前触れ現象かもしれない。
 小倉金之助氏が昭和の初めになげいた現象は今日にいたっても変わっていない。だから、世間一般大衆が、数学は必要かもしれないが、数学に対して懐疑的であるのである。多くの人が不快感を持っているのだろう。学校教育で一生懸命算数や数学を教えた結果が数学嫌いを生み出しているとしたら算数・数学の教師は救われないではないか。これを救いのあるものとするためには、テストのみに心を奪われるのではなく、第一に算数・数学の問題解決の力をつけることであり、第二に算数・数学の真善美に触れることであると思う。そのほうが、結果として、テストの点も上がると思う。