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できないことの

公開日
2009/11/12
更新日
2009/11/16

今日のひとこと

11/12 今日のひとこと
一宮の指導主事からうかがった話。

1.「体育科の授業では、できない子どもの気持ちを考えてくださいよ。
 跳び箱でも『できない子どもは飛べないという事実を人前でさらすことになるのですよ』この気持ちを考えてやってくださいよ。だからこそもどの子どもにも『できる』ことを保障すべきなのです。」

2.運動の技は簡単なものから高度なものまであります。「できる」子どもにより高度なことを求める授業は可能です。でも、体育科の授業ではそれを求めません。どの子も「できる」技があればそこをまず求めます。

この話をうかがっていて、『「愛」で育てる算数数学の授業』の精神と全く同じだと感じた。
算数・数学科の授業でも特定の「できる」子どものためになってはいないか。
「できないこと」をみんなの前にさらすことの危険性を感じて授業をしてていないか。
「できない」事実が分かれば、できるように
指導したか、また、できるようになったかどうか、確認と見届けをしたかどうか。
「いいでーす」「わかりました」「伝わりました」と一斉連呼で終わる授業で本当によいのだろうか。考えてみてほしい。
[志水廣の公式ホームページ]