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算数のよさは

公開日
2009/12/08
更新日
2009/12/11

今日のひとこと

12/9 今日のひとこと
算数のよさは、無理矢理言わせるものではない。
つくづくよいものだと感じたときに言うことである。

算数では、「わかる」→「できる」→「身に付く」が大切。身に付くの代わりに「使える」と置き換えることもある。

さて、「できる」とか「身に付く」の段階にもなっていないのにもかかわらず、「速く」「わかりやすい」「便利」と言わせる授業はどうかと思う。

自転車に乗る練習のときのことを考えてみよ。
自転車の乗り方を話し合っても、乗れるようになるのか。乗れるようになってこそ、とても便利と感じる。「わかる」から「できる」までは道は遠い。さらに習熟する段階の「身に付く」までとなると、はるかに遠い。
自転車の乗り方の授業を習ったとしてもなかなか乗りこなせない。むしろ転倒して怖いのである。自転車にのってふらついているときに、速くて便利ですと言わせるのか?

これと同じことが算数の授業でも言えるのである。本時で学習したことが「できる」ような状態になってもいないのに、性急によさを言わせてどうなるのか。うそつきを育てる芽ようなものである。
もしもその子が算数のよさが言えるということは、もうすでに身に付いている段階なのではないか。

わかる→できる→身に付く を保障した上で算数のよさに迫りたい。
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