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ダム式とムダ取り

公開日
2010/05/01
更新日
2010/05/01

今日のひとこと

5/1 今日のひとこと
ダム式経営というのは、水の流れを放置するのではなく、水をためて調整をはかろうというもの。松下電機の創設者の松下幸之助は一割の余裕をもって経済の変動に対処しようとしたものである。だいたいにおいて事業をぎりぎりの予算でやるからすぐに限界が来てしまう。余裕がない。

一方、ムダとり経営は、徹底したムダの削減を目指している。在庫無しをよしとして ジャストインで部品が入り、徹底的にムダを省いて余裕をもたらそうというもの。このムダとりはトヨタ自動車で採用されている。

どちらにも一理ある。
余裕を目指しているのはどちらも同じ。

まずは能力開発である。教師で言えば授業力のアップである。そうすると、ムダ取りができて、今まで5人でできていた仕事を4人でできることになる。だから、人数さえ投入すればよいというものではない。学級定員の縮減や少人数指導及びTT方式は、意義は認めるが、授業力アップが前提であって、その前提が崩れているときに補強することはいかがなものかと思う。
つまり、人の能力を伸ばした上でゆとりを生み出すことである。
そうすれば、授業にゆとり、行事にゆとり、人員にゆとりがあるほうが結局は効果がでる。
人の能力が開発されれば、本人も喜ぶし、周りも喜ぶ。その上で高度なゆとりが可能となる。そこではじめて、ロハスな生活が見えてくる。
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