応急処置
- 公開日
- 2010/10/22
- 更新日
- 2010/10/22
今日のひとこと
10/22 今日のひとこと
危機管理のときは、応急処置が必要である。
患者が今、出血多量の状態ならばとりあえず出血を止めることである。
落ち着いた平常な状態に戻すことが急務である。
このときは、いつもの理論は通じない。
教育の世界で言えば、考える授業を大切になんて言っていられない。
中学校の授業でがさがさした状態の授業の回復について述べてみる。
まず聞く態度ができていない。まして、考える態度などできるはずもない。
こんなときは、まず、聞くことの大切さから始めることである。
教師は聞いてほしいと言わねばならないし、聞くと良い結果があるということも知らせ、体験させることである。
15分教えたあと、すぐにミニテストをしてもよい。
話を聞いたら聞いた分だけ得だという意識を育てることである。
授業は50分を2コマ、または3コマ分割方式にすることである。
教師の方で1時間の時間を2コマに分けて話したり、作業させたりすれば落ち着く。
だらだらとえんえんと終わりのない話を、もっといえば生徒にとってつまらない話をするから、生徒は苦痛となって反乱する。
短い時間で成就感をもたせることである。
今の荒れた状態は、結果の姿である。
荒れた原因があって、その結果起きた現象である。
今までと同じことをやっていて治るはずもない。
10/19付けの「今日のひとこと」のM先生の改善行動に見られるように「部分肯定」である。
2コマに分けて1コマ良ければほめることができる。
50分間全部をよくすることを考えるからつらくなる。
教師も生徒もつらくなる。
希望の光を見いだすまで粘ってほしい。
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