教師の人間性と声かけ
- 公開日
- 2010/12/19
- 更新日
- 2010/12/19
算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など
12/19の今日のひとことで人間性にはレベルがあると書いた。
マイナス1のレベル いつも不平・不満を言っている。短所ばかりに目がいくレベル。
プラスマイナス0のレベル
プラス1のレベル プラス変換できるレベル。俗にいうプラス思考の持ち主。
プラス2のレベル プラスもマイナスも超越したレベル。ニュートラル(中立)のレベル。淡々と受け止めることができるレベル。
さて、○付け法を教師たちが練習する場面があった。
354−338の筆算の○付け法の場面であった。
ある教師が、答えが12,26,692などの間違いに対する声かけをしていた。
なんと声かけしたか。
「12」に対して、「残念だったね」
「26」に対して、「残念だったね」
「692」に対しても「残念だったね」
と「残念だったね」の連発であった。
この練習の前に、部分肯定について説明し、具体的に「一の位は合っているね。10のメモは書けているね。5はどうなったのかな?」と教えたのにもかかわらず、「残念だったね」と連発していた。
教室中に、「残念だったね」が響き渡るとどうなるのか?
想像しただけでも恐ろしくなる。
教師の人間性がプラス1や2の人に、○付け法の声かけをしてほしい。
○付け法を提唱するわけは、すべての教師にプロセス重視の教育をしてほしいという願いからである。結果主義だから「残念だったね」と評価した声がでる。部分肯定をして支援していくという気持ちならば、そんな言葉はでない。
「残念だったね」という声をかけた教師が、○付け法の正しい意味と方法を知ることによって、プラス変換する教師に転換することを願っている。言い換えると、教師の人間性向上を願ってのことである。
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