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20%引き

公開日
2011/02/02
更新日
2011/02/02

今日のひとこと

2/3 今日のひとこと
「〜〜の20%引き」というのは子どもとってわかりにくい言葉である。

定価500円の20%引きというのは、500×0.8となるが、この0.8という数値がどこからでてきたかわからない。
子どもは、500×0.2=100円までは求める。これでお終いだと思っている。
または、問題に「引き」と書いてあるけれど、この関係がわからない。

まずは、100円を引くことだと教えたい。「引き」というのは、引くという操作をあらわしているということを教えたい。つまり、子どもにとって初めてならば、定義である。
すると、500−100=400円となる。これが答えだと知らせる。

次に、20%引きについて、割合で考えてみようと宣言する。
全体は100%だから、100%から20%を引いてみるとよという。
すると、80%となる。線分図でも20%の残りの部分は80%になることを見て確認する。
そこで、500円の80%を考えてみる。すると、500×0.8=400円となる。
さっきの計算の答えと同じになる。
だから、この方法でも求めることができるとわからせる。

つまり、20%引きを一つずつ値段を求めてから計算するのと、20%引きを割合で考えてから0.8倍するのと同じだとわからせることがいるのである。
そうでないと、いきなり1−0.2をされても何のことだからわからない。
一つずつ段階を追って問題解決に当たりたい。そういう意味では、スモールステップで誘導的な授業になるのもやむをえない。

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