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依頼されたら

公開日
2011/04/21
更新日
2011/04/23

今日のひとこと

4/20 今日のひとこと
雑誌の編集長をしていると、いろんな方に原稿の依頼をすることがある。
依頼したい人は、おなじみの人、新人と二つに分かれる。
おなじみの人は、原稿の内容は安定してまかせることができる人をいう。
次に、新人は、各地で少し芽がでつつある人である。
実際によい授業をみたり、よい研究発表をしたら、新人として推薦する。
たいていの場合、おなじみの人は原稿は承諾してくださる。

新人は、9割は承諾してくださる。
ところが、1割は、断ってくる。
せっかくのチャンスを与えているのであるが、断られると残念となる。
私が推薦して、編集部が依頼のはがきをだす。それが断られて帰ってくる。
執筆できると予想しているから依頼している。にもかかわらず、断ってきたら、もう二度と頼めないなあと思う。推薦した私の信用も落ちる。
頼まれる新人はいろいろな理由があるだろうが、断ったらそこで縁はおしまいである。

私が筑波大学附属小学校にいた頃には、先輩から原稿を依頼されたら絶対断るなと言われた。
だから、自分の得意でないテーマでも断らずに引き受けてきた。
その都度、勉強であった。
だから、やってきた仕事は引き受ける。これが20代から40代の生き方のこつである。
[志水廣の公式ホームページ]