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見通しの大切さ

公開日
2011/06/01
更新日
2011/06/01

今日のひとこと

6/1 今日のひと言
問題解決において、見通しは、解決の方法の仮説である。
この仮説そのものが大切な事柄である。
たとえば、見通しをもつこと、見通しをまねること、見通しを振り返ることなどがある。
見通しを立てるとき、思考力、判断力、表現力がかかわってくる。
では、見通しにかかわる発問を考えてみよう。

見通しをもつためには、「どのように考えればよいかな」
見通しをまねるためには、「この考えでやってみよう」
見通しを振り返るためには、「うまく解決できたけれど、どのよううに考えてみたのかな」、「この考えはだめだったけれど、なぜだめだったのだろうか」

これらの発問によって、意識化することによって有効な見通しを子どもの頭に認知させることができる。
なぜ、教え込みがだめかというと、ともすると教師の頭の中の見通しの押しつけになってしまいがちだからである。
自分で考えて、自分の立場をもつことが見通しが生きて働いてくる。
もちろん、全ての問題で自ら見通しに気づくとは限らない。その場合は、友達の見通しを真似ることになる。ただし、「どのようにして見通しを友だちは考えたのか」という発想の源を触れさせないと、これも単なる集団カンニングで終わってしまう。

また、見通しはあくまでもぱっと気づくことであるから10分間も考えさせることは無駄である。早くて15秒、遅くても3分間である。
3分間待つことをウルトラマン法という。
このあたりは、子どもを良く観察すればわかることである。

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