人はなぜ分かり合えないのか
- 公開日
- 2011/12/16
- 更新日
- 2011/12/16
今日のひとこと
12/16 今日のひとこと
人は分かり合えると思っている人が多い。
でも、現実はなかなか分かり合えない。
そのギャップに悩み、苦しむ。
実は、もともと人は分かり合えない脳の仕組みを持ち合わせている。
松本元の『愛は脳を活性化する』(岩波書店)によれば、
「それは、われわれが、それぞれに生まれ育った学習体験の中で、脳の情報処理の特性を獲得し、脳の内部世界を作り上げるためであり、脳にそういう仕組みがあるからである。」
これを解釈すると、それぞれが脳の情報処理システムが異なるから、Aさんの受け取り方とBさんの受け取り方が異なるのは当然のことである。
だからこそ、「人と人とのコミニュケーションは、「分かり合えない」ということがむしろ普通で、分かり合えることはきわめて希だと考えるところから出発すべきだろう。」
と松本は言う。
さらに、苦悩が始まる原因についても述べている。
それは、「人は互いに分かり合うことが難しくできているにもかかわらず、「関係欲求」というものがあるので、人にわかってもらわないと生きられない存在なのである。」と言う。
うーむ。深いなあ。
この人生の中で、この矛盾を埋めるべくして生きているのが人間だと言えよう。
あえて飛躍した結論だけを書くが、教室の中では、○付け法と意味付け復唱法がこの矛盾を解消していく一つの方策だと思う。
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