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○付け法への招待94 どこに○をつけるか

公開日
2012/05/15
更新日
2012/05/15

算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など

わり算の筆算の第3時、53÷4の筆算の仕方を考える場面である。
このとき、どこに○つけをするべきか。

それは、既知と未知との接点である。
既習は、72÷3の筆算で、あまりがでないわり算の場合である。
このとき、12−12=0となる。「ひいてぜろ」である。

本時は、53÷4だから、あまりがでてしまう。
商の13に○をするのは当然考えられる。
でも、もっと新しい形式はどこか。それは、13−12=1の場面である。本来は、13−13=0でなくてはならない。でも、4の段では、12が近い。だから、13−12となってしまう。この12を書くことに、子どもは不安を感じる。また、13−12=1で、1を12の下に書くことも不安がる。ここにあまりを書いてよいかどうかは、未知のことである。だから、教えてもよいのである。
でも、子どもは、自然に1を書くことがある。
すると、この自然な気付きに○をつけたい。
だから、下のフリップのようになる。
既知と未知との接点を考えさせるのが授業であり、自力解決のポイントである。
そこを乗り越えたことに対して○つけをしたい。
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