小林美記代先生の授業2
- 公開日
- 2013/05/31
- 更新日
- 2013/05/31
今日のひとこと
小林先生の授業はとてもテンポよく進む。
上の2枚の写真を読みとって欲しい。
50分間の1/3くらいの時点の板書である。
問題量は多い。しかも、整数の累乗の練習から小数、分数の練習まで。教科書では指数の導入は整数しか扱っていない。
整数で徹底的に練習させた。次に小数の練習である。小数になるとつまずく子どももいた。それを感知すると、0.1×0.1の復習をさりげなく入れている。チョークでかいた問題、フラッシュカードに書いた問題。口頭でやらせる問題。すなわち、問題練習させるにしても音声言語と記述言語を組み合わせて問題練習させている。音声言語で聞き取ることは授業での教師の言葉、友達の言葉を聞き取ることができるように配慮しているということでもある。
次に、分数の累乗を扱っている。これは、次の(−3)の4乗への布石だという。子どもが( )が必要な場面をマスなすの数値ではなくて、まず、既習の分数で慣れさせる意味があるという。確かにその通りである。
用語の説明もうまい。
かけ算のことを中学校言葉として乗法という言葉を思い出させた。この「乗」を指数のところと関連させるようにしている。
テンポが速いというのは、単に速く話すということではない。それは、子どもの看取りが速いということである。即座にできているかどうかを判断できるということである。
ここを間違えてはいけない。これでまで、どんどん説明していく授業は何度も見た。でも、子どもは落ちこぼれていく。ところが、小林先生の授業は、子どもが助かっていく。ここが大いに違うところである。まして、ゆっくりとした説明、練習量の少ない授業は私に言わせれば問題外である。
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