志水 廣の考え
- 公開日
- 2007/09/01
- 更新日
- 2007/09/01
志水 廣:自己紹介・書籍紹介 笑瀾万丈
1 . や さ し さ の あ る 算 数 の 授 業 を !
1.子どもも気持ちは
「やさしさ」のある授業、これが志水流実践理論の根底にある。
子どもは算数がわかりたい,できるようになりたい。どんなに理解の遅い子どもでも,わかりたいのである。算数がわからないということがどんなつらいことだろう。子どもは算数がわからないとき,悲しい表情をする。
多くの教師は,子どもが算数が「わかる」,「できる」と,「いいね。よくできた」と認め,ほめる。しかし,わからなかった子がいたときはどうであろうか。ほめようがないからあまり声をかけない教師も少なくない。これで本当に良いの?だって、課された問題は,子どもにとっては初めての問題なのだ。それを悪戦苦闘して考えているの。だから,この頑張りぶりをほめてもいではないか。「わからない」ことを受容して励ましてやりたい。
「そうなんだよね。この問題は難しいんだよ」とその子に声をかけてやりたい。できれば,「ああ,ここの部分まではあっているよ。ここからわからなんだね」と部分的にも肯定する態度でその子に接したい。
もちろん,的確にアドバイスをして「わかった」「できた」ことを保障してあげたい。「わかった」瞬間,子どもはとてもいい顔をする。「そうだね。やればできるね」と励ましてやりたい。「先生も嬉しいよ」と言ってやりたい。算数教育の原点はここにある。それを一生忘れないでいてほしい。