岡崎市梅園小学校研究発表会
- 公開日
- 2007/10/31
- 更新日
- 2007/10/31
志水廣関係の講演・学校訪問の報告
10月31日、岡崎市梅園小学校研究発表会があった。500名近くの参加者があった。全校の授業公開である。国語と算数の2教科に分かれての研究発表だった。
国語は、愛知教育大学の佐藤洋一教授、算数はわたしが指導した。
研究にかかわって、1年と6ヶ月ほどであるが、本日の授業公開のレベルはかなり高かった。しかも、愛のある授業であった。志水メソッドをかなり取り入れた字になっていた。
6年生の授業では、L字型の体積の問題であった。練り上げの場面で、担任が発問した。共通したことは何か?
この発問に対して、担任は2つの形ならば共通性を言えると思ったが、3つの場合は言えないと思った。ところが、3つの形に対しても共通性を子どもは発言した。
「どれも直方体で求めています。」
分割であれ、全体−部分であれ、直方体が基本となって求めているという。素晴らしい発言に教師はしびれた。
練り上げの場面では、どのようにまとめるべきかと、梅園小学校から質問されたとき、共通性で攻めてごらんとアドバイスしたのが効いていた。
さて、他の顧問学校とは異なる研究の視点、研究発表会の形式についてのべておく。
① 活用力の育成ということで、解決の方法や理由の言語化に焦点をあてた指導をされた。
② 具体的には、授業の中で良い発言があれば、二人対話法で生かしていたこと。
③ 梅園小学校の方法や理由について、単元に2つずつ定義や定理に当たる文章を明確化したこと。6学年分ともなると、かなりよい資料である。ペーパーをCD化してまとめた。
④ 研究発表会のときに、授業後、授業者と語る会という協議会が設定されたこと。すべての教師が参観者とむきあって、それぞれの教室で授業の様子を協議していた。
本当に安心して、授業を参観することができた。
さらに授業力を磨いてほしいと願う。
[志水廣の公式ホームページ]