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音声計算の検定

公開日
2015/09/28
更新日
2015/09/28

算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など

名古屋市立大高北小学校では、音声計算について検定を実施しています。

このことについて、高藤先生から詳しいやり方の報告がきましたので、紹介します。

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音声計算の練習の成果を、全校の場で発揮できれば、
児童の計算力向上意欲を燃やすことができると思い、始めました。
合格だった児童は、練習の成果を感じ、
不合格の児童は、次への検定での挽回を目指すことができると考えたのです。
(志水先生のHPでの記事を参考にしただけですが…)

初めに、検定用紙を作りました。
形式は、音声計算カードと同じですが、
1枚の検定用紙には、32問の問題が載せました。これは、カードの8割の問題
量です。
検定では、答えを書いてもらわないといけないので問題数を減らしました。

検定用紙は、たし算、ひき算、かけ算、わり算で作っています。
それそれ、1段から4段という段階を設けました。

例えば、たし算なら
たし算1段は、繰り上がりのないたし算(音声計算カード通りの問題配列)
たし算2段は、繰り上がりのないたし算(音声計算カード通りではない問題配列)
たし算3段は、繰り上がりのあるたし算(音声計算カード通りの問題配列)
たし算4段は、繰り上がりのあるたし算(音声計算カード通りではない問題配列)

ひき算、かけ算、わり算も、いわゆる九九の範囲です。

2年生で実験し、「32問中、29問正解だと合格」を設定しました。

開催順序は次の通りです。

1 学級担任を通して、計算力検定の開催日時を伝える。
 ・ 1週間前までには、予告ポスターと共に担任に伝えます。

2 検定当日、検定希望の児童が、体育館に集まってきます。
 ・ 全校児童300人強中、100人強は参加します。多ければ、半数程度は集まり
ます。

3 児童は、希望する検定用紙1枚を取らせます。
 ・ 計16種類、今年度は2種類増やして18種類の検定用紙から選びます。
 ・ カードは二つ折りにして、問題は見えないようにしています。
 ・ 学年・組・名前を書く欄は見えるようにし、検定が始まるまでに書いてお
くよう指示を出します。

4 「よーい、始め」の合図で一斉に問題を解き始めさせます。
 ・ 時間は1分間。

5 検定用紙を指定の場所に提出させます。

6 私が〇付けをします。合格者に対し認定証を作ります。

7 後日、担任を通して、検定用紙を返却してもらいます。

8 合格だった児童には、校長先生から認定書を手渡していただきます。
 ・ 休み時間に、応接前に来ることを、担任から伝えてもらいます。
 ・ 応接前で、次から次へ認定書が渡されます。
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上の検定の実施方法はとてもわかりやすい。
これを支えるのは、冒頭に述べている「子どもの意欲向上」を図りたいという思いである。これがあるから具体的なことがイメージされてくる。