ゴール
- 公開日
- 2015/10/05
- 更新日
- 2015/10/05
今日のひとこと
10/5 今日のひとこと
ゴールを見定めると、その前の手立てが決まる。
教材研究はゴールを決めることから始まり、その前の場面では何をすればよいか、さらに、その前の場面は何をかればよいかを考えていくことである。
この教材研究の順序を逆思考の教材研究と呼ぶ。
さて、そこで、このゴールの見定め方が一番問題である。
1.知識・技能が授業の最後に身に付いて、「できる」ようにしたい。だから、問題解決の仕方を教える。
2.解決の仕方を生み出すこの思考方法を身につけさせたいから、思考方法に重点を置いて教える。
3.単なる解決の方法だけでなくて、他の分野にも応用可能な学び方を身につけさせたいから学び方に重点を置いて教える。
1か2か3のいずれかが大事という区別した見方では、偏った指導になってしまう。
実際に知識・技能は身に付けさせたいし、考え方も身に付けさせたい。
これらの調和を取るためには、やはり自ら「考える」場がなくてはならない。
苦労して考えたことは忘れないからである。
また、学力差も考慮に入れて、1と2と3の配分を考えるとよい。
よくできる子どもには、3までを求めたい。
普通にできる子どもには、1と2を求めたい。
指導に手がかかる子どもには1を求めたい。
つまり、その子どもの力に応じて指導に当たりたいのである。
では、その証拠はどこに現れるか、ノートである。
ノートを見れば、その子の学びの足跡がある。
特に、振り返りを書かせたノートにはそこが現れている。
今一度、振り返りを点検して見てはどうだろう。
あなたの授業のレベルが見えてくるだろう。