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最後の学部授業

公開日
2008/01/24
更新日
2008/01/24

大学に関すること・愛知教育大学教職大学院

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私は、大学では、算数科教育と算数科研究を教えている。
算数科研究では、一般的な科目と苦手克服の科目がある。
写真は、苦手克服の科目の授業である。つまり、算数数学を苦手とする学生を対象に
特別に開いている科目である。この大学で教えるようになってから15年になるが、4年くらい前からこの科目が設定された。私は、3年前からこの科目を担当してみた。
すると、算数について人気がないのか、はたまた、苦手な人が少ないのかわからないけれど、学生の数が少ないのである。だから、少人数指導ができる。普段の講義は、50名から60名くらいである。だけど、このクラスは写真のとおり8名を相手に半年間授業をした。反応はすぐにわかるし、すぐにそばによって指導できる。もちろん、○つけ法もやる。また、少ない人数なので、教材研究の調べ学習もした。それを発表させて、深めていくのである。すると、自分で考えて教材研究するようになるのである。もちろん、調べ学習の前の3時間ほどは、調べ方について、私が講義をした。指導要領の指導書、数と計算の観点、教科書の見方などを教えてから調べさせた。
来週は、テストなので、本日がこの科目では、学部の最終講義となる。来年度は、教職大学院に学内移動するので、既設の学部や大学院は教えなくなる。最後の講義を温かく指導できたことに感謝したい。
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授業の最後に学生に感想を語ったもらった。それを内地留学生の桂本真司がまとめてくれたので、紹介しよう。
算数科研究B1  感想

数学系の物が苦手で,高校の時とかつらくて,あまり良い思い出は無かったのだけれど,小学校の算数の勉強をして,すごい算数の授業がおもしろいことが分かった。もし,小学校の先生になったら,そのおもしろさを子ども達に伝えてあげたいと思いました。

塾の講師をやっていて,ここで習ったことを教えたら,学校の先生より楽しいと喜んでくれた。

小学校の時に,本当に算数ができなくて,そんな思い出があったので,もし,小学校の先生になっても,教えられるかどうか自信がなかった。教材研究をして,プレゼンをしたり,こうやって活動をしたりして,体験をしながらやると楽しめることが分かりました。

高校の時に数学が嫌いで,理系にいけなくて,大学に入ってからも,小学校では色々な教科を教えるけれど,算数だけは教えられないだろうなと思って,小学校の先生を辞めようと思った。けれど,この授業を受けて,できないけれど,できないなりに,教える方はあるから,教えることならなんとかできそうかなあと思って,小学校の先生になりたいなあと思いました。

小さい頃は数学好きだったけれど,高校でつまずいて,嫌になったのですけれど,実際に教えなければならなくなるので,この授業を受けて,小学校の勉強は、自分たちはもう分かっているけれど,教えるられる子ども達は新しいことなので,こんな意味でこの問題はあったのだということが分かってすごく役に立った。自分も童心に戻って夢中になって取り組めました。

算数が嫌いだったので,先生になった時に算数は絶対教えられないと思ったけど,この授業を受けて,自分も教えたいという気持ちになるくらい楽しかったです。

ずっと理系で,数ⅢCまでやって,物理もやって,ずっと数学の先生になりたかった。数学を教える立場の授業を受けてすごく楽しかったです。

数学は結構好きだけれど,教える時にどうすればよいか分からなかったけれど,こうやって教材研究や実際に活動をしてみて,どうやって教えればよいかが分かってきました。

[志水廣の公式ホームページ]