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新任教師育成術

公開日
2008/06/09
更新日
2008/06/09

今日のひとこと

6/10 今日のひとこと
ある学校から新任教師の育て方について相談を受けた。
いくつかの方法を話したが、その中の一つを紹介しよう。

教師という仕事はかなり高度なことをやっている。
例えば、子どもに語り、発問し、板書し、そして、切り返していく。
しかも体全体で表現することが必要である。
だから、一度になかなかできない。

ここで、圧縮付加法というのを紹介した。
例えば、教師の仕事のうち一部をたたんでしまうのである。そして、支援するのである。
新任育成の教師がいるのならば、その教師が板書を担当してあげるのである。
その分だけでも新任は楽になる。気分的に余裕ができてくる。しかも、きれいな構造的な板書ができる。これだけでもかなり勉強になる。
上は、T2がいる場合。
では、新任教師だけの場合はどうするか。
一人で負担を減らすのである。板書は、あらかじめ画用紙に問題、まとめなどを書いておく。この掲示物を使って授業をすればよい。

私は、紙をぺたぺたはる授業は好きではないが、それでも必要だと思ったらはることもある。新任教師は、この工夫だけでも子どもとのやりとりに余裕が生まれる。
何も工夫しない教師は話にならない。だから、少しでも工夫する教師を子どもは評価するのである。
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