即時強化
- 公開日
- 2008/06/16
- 更新日
- 2008/06/16
算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など
☆即時強化の考え
行動心理学では,即時強化,逐次接近法が原理としてある。これによって,子どもの行動形成を使用というわけである。この考え方は,今日の教育の基礎原理として認めたいことがらである。
言葉を言い換えるなら,スモールステップで少しずつ難易度の高い問題を与え,それができると即時に褒めたり・注意を促したりする。これで行動形成をするのである。この原理を否定したら,現在の教育の大半がくずれるだろう。
さて,そこで,即時にほめたり・注意を促したりする「強化」は,○つけ法では「○をつける」ことであり,また学習形成を促す「声かけ」となる。
さてそこで,この声かけやスモールステップのステップが子どもの立場なのか,教師の都合上の立場なのかによって話は大きくことなる。
教師の都合で,次に「線を引きなさい」「その次は,線に印を入れなさい」「そのまた次は,そこの部分が答えだよ」とまったくおせっかいにステップを設定して指示・命令・伝達するようだと,子どもは何のために何をめざして今の指示が出されているか,わからない。これではロボットに対する指示命令である。こんな○つけ法はよくない。
当然のことであるが,子どもの学びにとって意味のある「○つけ」であり「声かけ」であり,「ステップ」であらねばならない。
○つけ法はスピードが大事なんだけれど,正答には5秒,誤答には15秒というと,
前者のような声かけがでてくるのである。あくまでも子どもが「ああそうか。こういう意味か」と「わかる」ために「気づき」を促すような「声かけ」でありたいものである。本当にわかると嬉しいものである。子どもにとってにこやかな表情がでるような○つけ法にしたい。
[志水廣の公式ホームページ]