前置き
- 公開日
- 2018/03/27
- 更新日
- 2018/03/28
今日のひとこと
3/27 今日のひとこと
教師は、子どもに対して「何でも発言していいからね」という。
でも、教師の求める答え以外の反応を子どもがすると、露骨に嫌な顔をする。
だから、この瞬間を見た子ども達は、何でも発言してはいけないのだと悟る。
よって、子どもは、教師の質問の答えを予測し、しかも教師が求めるような答えを予測して発言するようになる。
結果として、授業はスムーズにいき、教師と子どもがシャシシャンと手打ちして終わる。このとき、子どもに予想能力が身に付く。だから、子どもは、「当たった」という。まるでクイズの世界だ。自ら考えて自らの答えではない。
教師が考えた答えを答えているにすぎない。
これで深い学びですか?
まとめると、「何でも言っていいよ」というのは、教師の答えの範囲内で答えよということであり、見えない前置きがあるのである。
本当に深い学びの実現をしたいならば、予期しない発言でも真摯に取り上げて考えていこうという教師の態度が前提である。