記事

創造的破壊②

公開日
2008/07/12
更新日
2008/07/12

今日のひとこと

7/12 今日のひとこと
7/6に「創造的破壊」について書いた。これは二人の教育長さんとの懇談がきっかけであった。
実は、6月の終わりから7月にかけて二人の教育長さんと懇談した。
A教育長は、「町の研究指定のテーマは、校長が変わっても継続してほしい。だから、五年計画で指定いるのです」と話された。校長が変わるたびにころころ変えては積み上げがなくなるではないかと。
B教育長は、「校長が変わると、それまでの文化は全て壊れる。教育の世界はいつもいつもこんなことをやっているから、ゼロからの研究出発となる。特色あるというと、なんでも新しいことをやればよいと思いがち。私が、かつて校長をしていたとき、前年度までの積み上げを見て、これを7割の力でできないかと職員に話した。昨年度までの力を維持するのに7割のエネルギーでできるでしょう。身に付いているはずだから。後の3割は新しいことをしよう」と伝えたという。
B教育長のように、前年度のまでの成果の上にたって、今年度を出発しようというのが正解である。

過去を認め肯定して、新しいことを創造していくことで新たなエネルギーが生まれる。
これを過去オール善という思想である。これは船井幸雄氏の見方である。また、包み込みの原理ともいう。
あなたが、校長ならば、昨日までの学校よさ・職員のよさを認めた上で新しい方針を立てよう。
あなたが、担任ならば、昨日までの学級のよさ・子どものよさを認めた上で新しい方針をたてよう。
私は、包み込みの原理をコンサルティングに用いている。ありがたい見方である。
[志水廣の公式ホームページ]