思春期の心の揺れについて
- 公開日
- 2007/10/23
- 更新日
- 2007/10/22
その他
保護者の方から、「思春期の子どもにどう接していいかわからない」という相談を
受けることがよくあります。その具体的な内容を少しご紹介しますと、
・家では不機嫌そうな顔をして、言葉数も少なく…、口を開けばぶっきらぼうに「うるさいな。」「ほっといて」が多い。かといって、ほっといたら自分からは何もできないから、ついつい口を出したくなって、余計にうっとうしがられるんですが…。
・機嫌が悪く、ものすごく反抗的だと思ってたら、急に甘えてきたりして…一体どうなってるの?と戸惑うんです。
・部屋にこもって出てこないと思ったら、どうも部屋で泣いているようなんです。学校に行きたくないとか、生きているのがしんどいとか、友達とメールしているようで、すごく心配なんです。
子ども達が「疲れる。疲れる。」と口にしているのをよく耳にします。感情が不安定で心配になるという相談を、子ども達自身からも保護者の方からも受けることもあります。
自分自身について、友達との関係について、そして、「自分はどこから来て、どこに向かうのか・・・」といった自分の存在について「悩む」のが、思春期の子ども達に与えられた課題なのです。
しかし、今の子ども達にとって、悩むといったことは「暗いこと」ととらえているようで、友達には自分が悩んでいるなんてことは知られたくない!と強く思っています。
表面的には明るく楽しくしていないと、受け入れてもらえないからと笑顔をつくり、一日を過ごすだけでかなり疲れてしまうようです。
いっけん、好きなことだけしていて、気楽な一日を送っているように見えますが、
実は、その心の中には、嵐が吹き荒れていて、どの子どもも、その嵐の中で、何とか自分の進むべき道を見つけなければと必死にもがいています。
日々、いろんな課題が自分にのしかかってくるため、子ども達は、今までに無いほどのストレスにさらされるため、いらいらしたり、やる気が出なかったりといった、不安定な状態を示すことは多くあることなのです。