佐藤暁先生セミナー5
- 公開日
- 2016/10/02
- 更新日
- 2016/10/02
活動報告
音の連なりと「過去把持」「未来予持」
「トントントン」という音を私たちはどのように受け取っているのだろうか。
一回目の音が耳に残る。二回目の音を聞き、「前と同じかな」と思う。もう一回なると、「さっきからなんだ」と思う。
一回だけなら空耳、もう一回聞こえると意味ができる。さらにもう一回なると、意味の度合いが強まる。
この流れが時間である。時間は意識から作られる。
障がいの重い子にとっては、音の連なりが「今今今」となる。音の意味が残らないから時間が作られない。
時間を作ると意味ができる。自我になる前の「匿名的先自我」。自我の始まりのようなものから自我が芽生えて「あなた」になる。
佐藤先生が冒頭でお話された、「学びとは何を学べるか分からないのが学びである。」という言葉を改めて考え、参加された人によって得られた「学び」が違う、そんなセミナーになったと思います。