玉置崇先生セミナー11
- 公開日
- 2013/12/30
- 更新日
- 2013/12/30
活動報告
「子どもの一言一言を大切にする」
重さを量る発想の中で、「紙を適当に分けて量る」という言葉を出してくれる子どもがいた。「適当」という言葉にこだわることで、数学的に深めていくことができる。そこで、この発言を軸に授業を展開しようと考えた。
1枚の重さを量ってもだめなことはわかっているが、そのことを教師が言ったら子どもが授業から離れていくから「1枚で量ろう」と言った。すると後ろの子が挙手しながら首をかしげた。すかさずその子を意図的指名した。こういう子どものあらゆることを見ないといけない。子どもの方に体を開いて、子どもを見なければいけない。首をかしげた子は「1枚じゃ量れない」と言ってくれるはずと思ったが、「(首をかしげたのは)癖だ」と言われてどうしようもなかった。そこで子どもの1枚を量るやり方を実際にやった。
「子どもの言葉重ねることでゴールに近づく」
子どもの言葉を尊重していくことからすると、「12枚で50g」というのは教師の都合。なんかうまくいかないかと思いながら、急に4人組を作って話し合わせた。すると「2枚で計る」という意見がでて、心の中では2枚じゃ無理と思っているがやってみる。でも252は2で割り切れるという発想は大事にしたいと思った。
次に7枚で計るという意見も出た。252は7で割り切れるという発想はいい。でもあまり変わらないのでどうかと思っていたら、ここで12枚という意見が出てきた。これを聞いてやったなと思った。
「同じことでも大事なことは何度も聞く」
「同じことでも大事なことは何度も聞く」ことをよくしている。わかったふりをして実はわかりませんという子もいる。自分の口で言わせることが大切。子ども同士でつなぎたいので、他の子にもう一度説明をさせた。子どもの説明でモデルを作ることになる。モデルを子どもがつくってそれをまねさせることは、どう説明していいかわからない子に対して有効な方法。