【5/10大前暁政先生5】理科の授業の授業づくり〜大切にしていること〜
- 公開日
- 2014/05/29
- 更新日
- 2014/05/29
活動報告
【その1】子どもが素通りしてしまう知識に気づかせる(心理的盲点)
・「シロクマの足跡」の写真を見せる
はじめは「大きい」「爪のあとがある」という感想しかないが、「氷は危険なので、前足でついたところに後ろ足をもっていくので2こある」というと見えてくる。これが心理的盲点。ほうっておいたら気づかないことに気づかせる。
【その2】問題解決の力をつける(3つの力)
「比べる」「因果関係を考える」「規則性(法則性)を探し出す」の3つの力が大事である。
特に「比べる」が大事である。
例・モンシロチョウは2種類ある。雄と雌である。
・ものの燃え方の実験は、酸素50%二酸化炭素50%はやるが実際の空気ではやらない。実際の空気と比較しなければいけない。
【その3】探究 わかった状態からわからない状態へ
例 振り子の実験
糸の長さの同じ振り子があります。2つの振り子を、別々の高さから同時にスタートさせます。まっすぐぶら下げた下敷きあたるのは、どちらが速いでしょう。
実は同時に当たる。子どもには衝撃的だ。変だなと思って調べる。
【その4】問題意識を探り、授業で扱う
磁石を小さくすると、どうなる?
小さくしても,磁力はそのまま残っている。
しかし,元の大きさに集めても,磁力は回復しない。おかしいなと思う。
磁石の性質に気付かせることができる。
子どもの問題意識を探るために,疑問や調べてみたいことを尋ねることが大切。
その他、「実感」や「答えのない問い」などを大切にしてきた。
当日はもっと多くの例を出して説明をされました。詳しくは、大前先生の書籍を参考にされるとよいと思います。
あっという間の2時間。大前先生、ありがとうございました。
大前暁政先生のhp http://www.nexyzbb.ne.jp/~omae/index3.htm