会長挨拶

会長挨拶   東京都公立小学校長会 会長 植村洋司

東京都公立小学校長会長
植 村 洋 司
(中央区立久松小学校長)


 今年度も昨年度に引き続き、東京都公立小学校長会長を務めます中央区立久松小学校長の植村洋司でございます。よろしくお願いします。
 今年度から本会の仲間入りをされた校長先生方、ご昇任おめでとうございます。全会員を代表してお祝い申し上げるとともに、本会の一員としてのご活躍を心よりご期待申し上げます。
 昨年度は10月に、全国連合小学校長会創立75周年記念式典及び第75回全国連合小学校長会研究協議会東京大会を盛大に開催することができました。75周年記念式典には、文部科学大臣盛山正仁様をはじめ多くのご来賓のご臨席を賜り、感謝状受賞者を含め3400名が一堂に会し、厳かな中にも温かい記念式典となりました。また、記念式典に続く2日間の東京大会においては、4年ぶりにフルスペックで参集し、全国2200名、関係者を含めると2300名を超える校長先生方とともに、活気あふれる東京大会となりました。
 内容面においても運営面においても、様々な新たな工夫がちりばめられ、正に「東京大会そのものが貴重な提言」であったと考えます。改めて、都小会員の皆様の多大なるご支援・ご尽力に心より深く感謝申し上げます。
 今、各学校においては、コロナ禍後の新しい学校経営の在り方が問われています。コロナ禍で改めて実感したとおり、どのような状況にあっても、学校はすべての子どもたちが安心して楽しく通える魅力的な場所でなくてはなりません。どんな困難があっても、その本質を問い考え、いかに実現できるのか知恵をしぼり、組織として力を合わせて前に進む校長でありたいと思います。私たち校長は、自らの使命を強く自覚し、志高く挑戦し続け、子どもたちと学校の未来を見据えたビジョンをもち、確かな判断力と決断力をもって実行し、信頼に応える学校づくりに努めなければなりません。
 特に、本年度は定年延長スタートの大きな節目の年です。このことを踏まえ、都小では会則を見直し、組織を変え、新たな組織体制でスタートいたします。その目指す姿は、「持続可能な」組織です。
 新たな組織のポイントを申し上げます。
 まずは、「会長代理」を新設したことです。これまで、筆頭副会長として会長を補佐し組織を統括してきましたが、これまで以上に都小の実質的な活動の中心として位置付けました。
 次に、再任用校長も役員となれるようにしました。このことは、正にこのタイミングだからこそやるべき改正と考えております。
 これらも含め、今後を見据えた「持続可能な」組織としたいと考えています。ご理解・ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
 時あたかも教育改革推進の時節です。特に、「教員不足」は義務教育の根幹を揺るがす大きな課題と捉えています。その課題解決のためにも、「働き方改革」は極めて重要な視点です。国の動向として、中教審の特別部会では、「処遇改善」「定数改善」、また、「小学校中学年の教科担任制」「新たな職の創設」等が議論されていますが、校長として大事なことは、自校の「働き方改革」を不断の努力で進化させていき、教職員が「働きやすさ」と「働きがい」を実感し、気持ちよく働けるようにすることです。
 そして、子どもたち一人一人に、確かな力を付けていくのが我々の仕事です。そのために、「学校を元気にする」ことが大事です。本年度も、「学校を元気にする」「力を合わせて」「和気藹藹」を大切にしてまいります。校長は孤独な存在です。だからこそ、一人で抱え込むことなく、我々東京都の小学校長が一致協力し,力を合わせ、支え合い、学び合いながら、学校経営の充実に努めてまいりましょう。