学校日記

5月の全校朝会

公開日
2017/05/01
更新日
2017/05/01

校長室

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 5月1日(月)、全校朝会で次のことを話しました。
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 セラピーっていう言葉を知っていますか?簡単に言えば、薬や手術などによらない治療方法です。新学期が始まって、毎日が楽しい人もいれば、もやもや気分の人もいると思います。
 そのもやもやを治療する方法について、今日はお話します。
 ただし、もやもやが晴れることは保証できません。でも、考えてみることは大切です。

その1 「夢の毎日」当たり前の、毎日の幸せ
以下の文は、病気と闘っている小児癌病室の子どもたちのしたいこと、いつかどうしてもかなえたいと思っていることです。
「みんなといっしょに学校に行きたいなあ」
「おとうさんと、おかあさんと一緒においしいラーメンが食べたいなあ」
「お寿司が食べたいなあ」
「自分の家でゆっくりしたいなあ」
「外で遊びたいなあ」
「早くおとうさんと、おかあさんを安心させてあげたいなあ」
「まだ、死にたくないなあ」
 自分が当たり前に思っていることは、他の人がうらやましく思っていることでもあることを時々考えることも大切です。少しのつらいことなら、がまんしてみようと思えるようになると思います。

その2 七福神
 七福神を見て下さい。
 何か七福神の共通点に気付きましたか。
「七福神」の共通点なんて何も見当たりません。」と思った方、それが正解です。
 七福神の大黒天、毘沙門天、弁財天はインド出身。恵比寿様は日本。あとは中国。つまり、国籍はバラバラ。男もいれば、女もいる。みんなてんでばらばら。てんでばらばらな人たちがあつまって、でも楽しげにしている。これを「福」というのだそうです。教室もそういう場所かもしれません。

その3 「嫌な人をちょっとだけ好きになる方法」
人の好き嫌いを聞かれて、「この人はいやだな」ということは当然誰にでもあります。でも、教室の仲間なんだから、このままではいけないと感じる人がいます。ある賢い人が言いました。こんなとき、どうするかというと、「きらい」とは思わないようにし、「好きな方じゃない」と答えるそうです。「あの人は嫌い」と思ってしまうと、100%嫌いな人にしか見えなくなります。でも、よく考えてみると、「嫌な人でも、もちろんいいところもあるでしょ?」。それと、人と意見が違ったとき、相手の考えが悪い考「wrong」ではなくて、自分とは違う考え「different」と思うことが大切ですね。

その4 自ら進んで仲良くなる方法
 コミュニケーションとは、相手と自分の共通点を探すことです。 共通点が見つかると、共鳴します。コミュニケーションの語源は、「共通のものをもつ」というラテン語です。

5月はさわやかな季節です。みんなでがんばったことをたたえ合える運動会があります。みなさんは、友だちと出会えたことに「ありがとう」と言えるようなすてきな人間関係をつくってください。
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 澄み切った5月の青空のように、一人一人の心が晴れ渡り、充実した学校生活を送ってほしいと願っています。


校長 遠藤 英和