【コロナに負けるな!メッセージリレー】24
- 公開日
- 2020/05/25
- 更新日
- 2020/05/25
お知らせ
【第24走者】こんにちは 英語科です。
みなさんは、「情けは人のためならず」ということわざを聞いたことがあるでしょう。
「情けを人のためにかけておけば、めぐりめぐって自分自身によい報いが来る。人に親切にしておけば、必ずよい報いがある(広辞苑)。」という意味ですが、「人に情けをかけるのは、自立の妨げになりその人のためにならない」という意味(広辞苑では「誤り」とあります)に使っている人が増えてきているそうです。このように、時代によって意味や使われ方が多様化してきている言葉がたくさんあります。
英語にも、同じような例があります。
A rolling stone gathers no moss.(転がり続ける石にはコケが生えない)
これは、英語を使う国でも、イギリスとアメリカでは意味が異なるものとして知られています。
イギリスでは、転がり続ける人にはコケ(経験や教養等)がつかない、つまり仕事や住所をコロコロ変える人は信用ができないという意味になります。
一方で、アメリカでは、転がり続ける、つまりいつでも変化し続けて新しい自分を探し続けている人にはコケ(いわばサビのようなものでしょうか)が生えない、活動的にやっていくことこそが大切だという全く反対の意味になるのです。
日本語で言えば、イギリス流では「石の上にも三年」、アメリカ流では「流れる水は腐らず」ということになるのでしょうか。みなさんは、どちらの意味が好きですか?
同じ言葉を使っている人や国でも、考え方が違うのはおもしろいですね。ちなみにイギリスに有名なロック・グループにThe Rolling Stonesがありますが、この名はこのことわざから取られたそうです。
それでは、もう少しStay home.頑張りましょう。