研究室日記

7月11日第2期生ゼミでの発表(岩田)

公開日
2016/07/24
更新日
2016/07/24

学生の学び

 今日は第3回のゼミの課題発表でした。今回は前回の課題から、次のステップに進むため玉置先生に新しい本を紹介していただき、そちらの本もふまえて発表を行いました。紹介していただいた本は、「アクティブ・ラーニング時代の教師像」という本で、堀 裕嗣先生と金 大典先生の往復書簡という形で書かれているものでした。

 わたしの前回の課題として、「金先生は、なぜそこまで子どもたちのことを思っていられるのか」というものがありました。今回はその課題に迫りつつ、新しい本から読み取れたことについて発表していきました。

 はじめに金先生の生い立ちから、先生のもたれている教育観についてわたしが読み取れたことを発表しました。わたしはこの本を読み、金先生は在日韓国人であり、わたしたち日本人には理解できない程の苦しみがあることを感じました。そんな中で「日本一の教師になる」と思えるということはある種の意地なのかなとも思いました。どちらにしても、それだけ目指す教師像を高く持ち、常に向上心を忘れない心の持ち主であられると思いました。

 また、それと同時に「自分はなぜ生まれてきたのか」という、自身の人生の課題に終始向き合い、他者の意見を積極的に取り入れておられるところに非常に感動しました。また、他者の意見を取り入れているうちに、自身の今まで行ってきたことは正しかったのかという葛藤をなされて教師生活14年目にしても、なお上を目指されているところが本当にすごいと思いました。

 わたしは今回はじめて、堀先生と金先生の往復書簡という形で、堀先生の本を読ませていただきましたが、「なるほど」ということが多々ありました。金先生とは考え方が異なる部分もあり、今まで金先生の本だけを読んでいたわたしは、はっとさせられることがありました。それはおそらく金先生が堀先生の講演をお聞きになられた時の感覚と同じようなことだと思います。自分とは異なる考え方を取り入れようとすることは簡単なことではないと感じました。それはある部分で今までの自分の行動を否定しなくてはならない場合もあります。

 しかし、それができたときわたしたちは、また1つステップアップできるのかなとも感じました。今の時点では、自分なりにここまでしか読み取れず、発表も大事なことが伝えられなかったような気がします。これから、もう少ししっかり考えて深めてみようと思います。

 わたしは、今回の発表を通して、自分の中でぼんやりと理解しているだけでは人に説明することはできないと感じました。例え、自分の解釈が間違っていたとしても何度も本を読み、自分の意見をしっかりと持つことが非常に大切なことであり、また同時にわたしに足りない要素だと思っています。これからもっと様々なタイプの本を読み、多方面から学級経営について自分なりの目指すところを定めていきたいです。(岩田)

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