1月30日公開ゼミ模擬授業の記録・寺坂君 (石川)
- 公開日
- 2018/02/22
- 更新日
- 2018/02/22
学生の学び
皆さんこんにちは。2期生の石川です。
1月30日の卒業論文発表会からもう1週間が経ちました。時間が流れるのは早いものですね。2期生それぞれの記事もあがっていると思います。ぜひ読んでみてください。
さて、今回はその卒業論文発表会で行われた寺坂君の模擬授業の記録です。単元は、2年生の「かけ算(第1時)」でした。
授業の流れは、「お弁当箱にお団子が何個か入っている」と、縦3つ横5つ?のお団子の絵を徐々に見せていき、かけ算の定義に気付かせるという流れでした。私が想像したかけ算の授業とは全く違い一つも二つも工夫があり、とても挑戦的な授業でした。
検討会では、古川さんの「同じ」という言葉が中心となりました。まず、かけ算を教える際に「同じ」という言葉が非常に重要になってくること。次に、「同じ」という言葉を寺坂君(先生)が言ったこと。そして、どのようにすれば子供から「同じ」という言葉に気付かせ、引き出すのか。深く話し合いました。
検討会の最後には、模擬授業を見に来てくださった大西先生と和田先生が話してくださる場面がありました。以下にまとめます。
大西先生は、導入の工夫(お団子)について「余計な情報を入れてしまった」と話されました。本時はかけ算について初めて学ぶ授業であり、その分シンプルに、分かり易く教える必要があるそうです。そのため、先ずは「3が5つ分で3×5」「3×5は3+3+3+3+3」と定義をしっかりと押さえる。理解させる。ことが大切になるそうです。
「初めて」子ども達に教えることはかけ算だけではありません。むしろ子ども達に教える内容のすべては初めての内容です。その際の一つの心得の様なものを教えていただきました。
和田先生は、本時の課題について「子供は答えが分かった瞬間に思考が止まる」と話されました。本時課題は「はこの中のおだんごはいくつ?」でした。つまり、子供は「15個」と分かった瞬間に考えなくなるのです。それを改善するために「おだんごはいくつ?」と数を問うのではなく、「おだんごをどうやって数えるか?」と『方法を問う』とよいと話されました。
課題は授業の軸となるもので、子供は課題に向かって思考を巡らせます。それだけ、課題は大切なものであり、改めて、課題は一言一句考える必要があると感じました。
今回の模擬授業は、子供役から見ても苦しい展開になりました。子供役(主に私?)が少しひねていたためだと反省しています。小学校2年生を演じてみて、どこまで考えられるのか?どの程度で理解するのか?どこで躓きやすいのか?子供理解が足りませんでした。寺坂君には苦しい展開を強いてしまいました。申し訳ない。
全てを終えて、挑戦的な授業で、いい刺激をもらいました。卒業論文発表会に加えての模擬授業となり、裏での相当の準備があったと思います。お疲れ様でした。検討会では、挑戦的で良い提案をしてくれたからこその深まりでした。参加してくれた方々もよい学びになったと思います。ありがとう。(石川)