研究室日記

12月1日野口先生の模擬授業、教育と笑いの会(関口、高桑、安部)

公開日
2018/12/27
更新日
2019/01/11

学生の学び

 こんにちは。4期生の関口です。今回は12月1日の深掘りセミナーについて書きます。

 野口先生が小学生に30分の授業を行われたのですが、観ているこちらが笑えてくるほど声が出なかったり手が挙がらなかったりと授業が成り立つのか心配でしたが、さすがの野口先生で子どもたちの様子が目に見えて変わっていきました。

 手の挙げ方、声の出し方、細かい指導を妥協しず厳しく指導する姿は、私が読んだ本通りの野口先生で実際に拝見できたのが嬉しく思えました。

 特に私は「分からなさの自覚」と何度も伝えていたことで色々と納得しました。中学校教育実習を終えたばかりですが、私の配属された学級は特に自信のないクラスで周りと交流しないとなかなか手が挙がりませんでした。朝の会や帰りの会で話をさせていただくとき、「間違えることがいけないのではない。授業は変わることが大切であるということ。」を伝えてきました。

 野口先生が書かれていた、「100点の子には0点を。」という話も話させていただいきましたが、私が話をしても子どもたちが自信を持って挙手できるようにはなりませんでした。野口先生の授業を見て、「分からなさの自覚」をできることが大切だと何度も伝えることで分からない自分を子どもたちが受け止めていける姿が見られました。知らなかったことを知れてよかったねと何度も伝えられて、正解することよりも学べたことに価値があるのだと子どもたちに実感させながら伝えていかなければならないのだとわかりました。
実習前に観れていたらと思いながらも実習後だからこそ感じた難しさで、今回もとても勉強になりました。

 私自身の弱さも見つめながら野口先生のような授業を行えるようになりたいです。

 午後の教育と笑いの会もとても面白く、楽しい時間を過ごさせていただきました。挨拶はしてくれるけどするだけして返事を待たずにいってしまう学校の話があがりましたが、どのように指導すればそうならないのだろうか考えてもわかりません。また、ゼミ4期生のみんなと話し合ったり先輩や先生からお話を聞いたりしたいです。(関口)

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 こんちには、4期生の高桑です。先日、今年イチと言っても過言ではないほどの悪夢を見ました。それは映画館でも車の中でもどこに行っても鳩に囲まれるという夢です。私は異常なほどに鳩が嫌いなので、この夢が正夢にならないように日々願うばかりです。(笑)

 さて、今回は12月1日に行われた、野口芳宏先生による「授業深掘りセミナー」と「教育と笑いの会」について書いていきたいと思います。

 学ぶことが多くあったのですが、その中でも野口先生の「教育とはそのままにしておかない、変えることだ」というお言葉が印象残っています。その言葉通り、野口先生の授業では子どもたちに意思表示をはっきりさせることによって、自分をごまかさずに分からないということを自覚させていました。分からないことを自覚することでその中に学びが生まれるとおっしゃっていましたが、私はこれにとても共感します。

 私は塾でバイトをしていて、中学受験をする小学生に勉強を教えているのですが、よく質問をしてくれる生徒の中にはわからないことを隠して、理解できているかのようにつくろう生徒がいます。そう感じたときによくやるのが、「じゃあなんでそうなるんだと思う?」などの逆質問です。わからない部分を明確にしてあげることで、「この前一緒にやった問題がテストで解けたよ」という報告が以前より多くなったと感じます。子どもたち自身が小さな成功体験を積み重ねて、よりよい方向に向かわせるのが教える者としての役目だと改めて感じました。

 「教育と笑いの会」では、前期のゼミで本の著者としてよく名前が挙がっていた有名な先生方に笑わせていただきました。私はその時の状況を振り返り、人それぞれ価値観が違うのにあれほどみんなを面白いと思わせるのは難しいことだと感じます。特に落語はリズムや服装などおもしろおかしいものを取っ払って、話術だけで人を笑わせるので、教員になる者として見習うべきだなと強く思いました。とても学ぶことの多い1日でした。ありがとうございました。(高桑)

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 こんにちは。4期生の安部です。12月1日に名古屋・東建ホールで行われた「野口先生の模擬授業、教育と笑いの会」に参加し、学ばさせていただいたことを書きます。

 午前中の野口先生の模擬授業では、30分という短い時間の中、初対面で緊張している小学生を前にしての授業でしたが、最初の入りから野口節は炸裂していて、どんな子どもにも怯まない先生はさすがだなと思いました。

 野口先生の授業のすごさはその後の深掘りのところでより一層深まりました。その中でも私が1番気になったキーワードが「教師の弱さ」というものです。伊藤先生が言われたように、子どもに厳しいことを言い続けると、子どもが離れていくのではないか、と言い切れないこともあり、どうしても「教師の弱さ」が出てしまうと思います。私も中学校実習での課題がまさにこれでした。自分の中で譲らないことは決めているはずなのに、厳しく指導できず、甘えてしまう自分がいる、「子どもを変えること」がこんなにも難しいことなのかということを実感しました。

 野口先生は「○か×かどっちなんだ、立場をはっきりさせよ。自分を誤魔化しちゃダメ!分からなさの自覚が大切なんだ。」という風に、やらせたいこと、つけさせたい力を明確にし、信念を貫き通しておられました。

 しかし、そんな厳しさの中に時々見せる笑顔がとても温かくて、先生のまっすぐな姿勢がよく伝わりました。子どもの表情が徐々に変わるのを見ると、やはり先生の指導は子どもに通じているのだなと感じました。

 野口先生の指導を目の当たりにすると、毎回、毎回驚きの連続です。「教育はそのままにしておかないこと」、「向上的変容」、「常時善動」など先生がいつも言われていることの大切さを少しずつ理解できるようになったと思います。

 野口先生とお会いするのは2回目ですが、私自身、まだまだ先生のすごさ、素晴らしさに気がつけていないと思います。学生の今、ものすごい経験をさせていただいていることを自覚して、もっと先生の本を読み、多くのことを学び得たいと思います。

 玉置先生、野口先生をはじめ、セミナーに関わってくださった皆様、多くのことを学ばさせていただき、ありがとうございました。(安部)

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