研究室日記

2月16日の名人会から学び得たこと(加藤奨・関口・杉山)

公開日
2019/02/27
更新日
2019/02/27

学生の学び

 こんにちは。今回は、2月16日の名人会に参加して学び得たことについて記します。順番に、午前の算数の授業、午後の伊藤先生の師範授業、山下さんのマジックショーと記します。

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 こんにちは。5期生の杉山航大です。今回は、2月16日に参加させて頂いた授業づくり楽会(午前の算数の授業)から学び得たことを記します。

 単元は分数ということで、「2分の1(半分)」という概念を学ばせる上で、どのような授業設計をしたらいいのかということが、とても参考になりました。

 授業前に、教材研究を行いましたが、経験が乏しく、どのようなことをしたら良いのかがよくわからない状況でしたが、授業を見て、思いもしないアイデアがたくさん散りばめられていて、とても参考になりました。

 新学習指導要領における、「主体的・対話的で深い学び」を実現させるためには、子供たちの意見を繋げることがとても大切で、授業をされたお2人の先生も、とても子供の発言を大事に汲み取って繋いでらっしゃいました。
 
 その後の授業助言の時間では、指導者の先生方は、さらに深いところまで授業を掘り下げて見ていて、単純に「すごい」の一言でした。細かくいうと、もっと子供たちの言葉(ピザの写真を3分の1と3分の2に分けたときに、少ない方を渡された子の「ずるい!」という発言)から、更なる疑問を提示することで、今回の「半分」という言葉がもっと生きてくるということだったり、資料の「見える化」のタイミングをどうするかという事、課題を提示する上で、子供たちを課題に導く言葉遣いや授業設計が大切であることを学びました。

 教材研究も、今回使用したものでは、ピザ・ケーキ・お好み焼きがありましたが、ケーキは立体という概念でみんなは捉えるので、「ぴったり重なる」という文言が適さないということを、わずかな時間から感じ取るのは、さすが玉置先生と感じました。

 授業というのは、子供たちが生き生きとして初めて成り立つものと、私は思います。今回の授業は、そんな子供たちの、いい意味の「無邪気さ」を引き立たせるヒントがたくさん詰まった、濃密なものだと感じました。

 今回は、このような素晴らしい授業をしてくださった秋田先生・秋山先生そして、この様な素晴らしい学びの機会を与えてくださった玉置先生をはじめ、多くの先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。(杉山)

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 こんにちは、四期の加藤奨基です。名人会前半、伊藤彰敏先生の模擬授業からの学びを記事にさせていただきます。伊藤先生の授業は今まで何回か子ども役として参加させていただいたことがあり、その度におもしろく、国語授業者として多くのことを学ばせていただいたので、とても楽しみにしていました。今回は特に二つのことについて書いていきます。

 まず、伊藤先生の国語文法の授業は、単純な暗記分野にされることの多い活用形や活用の種類の学習において、五段活用や上一段活用などの名前がどうして付けられたのかということまで子どもに考えさせていました。原理・原則がはっきりするためすんなり頭に入るので長期記憶にも残りやすい上に、中学校での学習が高校古文文法への布石となっているというとても練られたすばらしい授業を見させていただきました。次に、伊藤先生は「理解しきれていない子どもを置いていかない」という姿勢も素晴らしいのですが、「橋本文法」というさらなる学びを深めるキーワードを残すことで、できる子どもにもより学びを深める手立てを打たれており、できない子を引き上げてできる子をさらに伸ばすような授業を展開されていました。

 伊藤先生は深掘りの際に、「文法の原理・原則をも教えるのは子どもが近い将来(高校で古典文法を学ぶときに)不幸にならないようにするため」と答えられていて、「授業は子どもが将来不幸にならないように、自分の力で生きていく力を育むものだ」という大村はま先生の言葉を思い出しました。関連して、「できない子を引き上げ、できる子もさらに伸ばす」という伊藤先生の授業スタイルにも大村はま先生を連想しました。自分も伊藤先生や大村はま先生のように、「子どもが将来困らないように学習の下地を残すこと」「できない子はもちろん、できる子も伸ばしてあげること」の二つをしっかり意識して授業作りができたらいいなと感じたセミナーでした。授業をしてくださった伊藤先生、機会をくださった玉置先生、ありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは!4期生の関口です!私は「マジック×授業」の対談について書きます!
生でマジックを観たのは初めてで、とっても感動しました!タネを見破ろうと必死で観てましたが全然わからず、拍手も忘れて見入ってしまいました。

 さて、そのようなすごいマジシャンと教師にどのような関係があるのかみなさんはパッと浮かびますか?私は浮かばなかったので、対談を聴いて驚きました。

 「手品」の品という漢字は口が3つでできてますよね。「手の3倍口を動かせ」と言われているそうです。けれども、無駄な言葉ってのはひとつもないんですよ。マジシャンがする行動、発する言葉全てに意味があるんですって!教師としても伊藤先生のような全てが布石で意味がある授業を行いたいですよね…

 主役はお客様でハッピーになってもらわなきゃいけないという話に対し、子どもに間違いを前で発表させることについて玉置先生が話されました。間違えることはいいことと口で言っているだけでは、その子をハッピーにはできないなと自分の子どもの頃や実習を思い返しながら感じました。

 山下さんはマジシャンですが、お話を聴いていると意図的指名や多くの手立てを用意する重要性を改めて感じました。また、注目のさせ方が本当にすごくて、見せ方や間というのは観ていてとても学べました。まあだからといってすぐに真似できるわけではないんですけどね!

 とりあえず今日教えていただいた手品をいち早くみんなに自慢したいです!本日はありがとうございました!(関口)

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