5月12日教師力アップセミナーに参加して(高桑・竹内・松下)
- 公開日
- 2019/05/27
- 更新日
- 2019/05/27
学生の学び
こんにちは!4期生の高桑です。最近は夏を感じる瞬間が多くあります。虫が増え、半袖で街を歩く人が増え、日差しが強くなりました。教採試験まであと2ヶ月、さらに気合を入れて頑張ります!!
さて、今回は教育力アップセミナーに参加したことを記事に書きたいと思います。今回は多賀一郎先生の講演だということで、事前に先生の著書である、「ヒドゥンカリキュラム入門」を改めて読み返してから当日を迎えました。書籍を読むだけでも、なるほど!と声が出てしまうほど感銘を受けましたが、先生本人から具体例を交えて教えていただくことで、内容に立体感が出てさらに深い学びをさせていただきました。
まず、率直な感想として多賀先生は、子どもが漢字の読み間違いをしたときにその子も周りの子も失敗だと思わないように失敗を生かすフォローを行なったり、保護者会は保護者が来てよかったと思えるように工夫するなど、全ての言動が子どもや保護者など相手の目線に立って考えられているなと感じました。その中でも特に印象に残ったことを2つ書きます。
1つ目は、口頭で注意しなくても、子どもの直すべき行動を指摘することはできるということです。多賀先生は、授業中にしゃべっている子どもたちがいたら、その子たちの席の前に立って授業を進めるそうです。そうすることで、子どもたち自身で先生の行動の意図に気づいて自然と話すのをやめるとおっしゃっていました。
私は実習の時、余裕がなくて口頭で注意することがほとんどでした。「静かにしなさい」と注意することは、しっかり聞いている他の子どもにとって無意味であり、またその場しのぎの指導だったなと改めて反省です。多賀先生を見習い、手をかけることで、子どもたちと同じ土俵に立つのではなく、一枚上手な指導をしていきたいです。
2つ目は、絵本から学ぶことは多くあるということです。多賀先生は、学級崩壊しているクラスでも、絵本を読んでいる時間だけはしっかりと聞くことができるとおっしゃっていました。私は妹が保育士を目指していることもあり、最近は絵本に触れる機会が多くあるからこそ、絵本の影響力について強く共感しました。
今回の講演では、「おしっこぼうや」という絵本を読んでいただきました。1冊の絵本から、戦争の悲惨さや家族の愛、平和の大切さなど多くのメッセージを受け取ることができます。私は積極的に絵本の読み聞かせを取り入れていくことで、子どもたちや保護者の心を動かしたいです。
ここでは語りきれないほどの濃い学びをさせていただきました。多賀先生の「自分が温かくないとと、人は温められない」という言葉を胸に刻んで、子どもたちだけではなく周りの人と接していきたいと思います。最後になりましたが、多賀先生、素敵な講演をありがとうございました。(高桑)
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こんにちは。4期生の竹内です。私は先日、教師力アップセミナーに参加させていただきました。多賀一郎先生の講演では主にヒドゥンカリキュラムについて話されており、具体的な話が多く、分かりやすく学ぶことができました。今回はその中から2つのことを取り上げて書いていきたいと思います。
1つ目は「教師は授業の第一声直前の空気を読む」ということです。子どもたちはチャイムが鳴るとすぐに授業に切り替えるわけではないとおっしゃっていました。自分自身の学生時代を思い出すと確かにその通りでした。例えば、休み時間に遊んでいた子どもたちが教室に帰ってきた時、暑そうにしていたら「暑かったら1分間扇いでもいいよ」と言った方がその後の授業に切り替えやすくなるのではないかと思いました。
また、多賀先生は「子どもたちは休み時間が仕事で、授業は休憩」とおっしゃられていましたが、休み時間の後に切り替えれずに授業を始めても子どもたちは着いてこられず、だらだらとした雰囲気になってしまうと思います。そういった事の積み重ねによって、教師に対する子どもの信頼は低くなっていくので、授業を始める前の子どもたちの雰囲気を読み取り、子どもたちの事がよく分かる教師にならなければいけないと思いました。
2つ目は「『後で』という言葉に責任を持つ」ということです。多賀先生は講演で次のようにおっしゃっていました。「子どもは話したいという感情はその一瞬が全てです。しかし、その時に忙しく手が回らない場合には『後で聞くね』と言うこともあります。『後で』と言ったからには、その子の興味が終わっても、必ず『後で』の機会を作らなければいけません」私はこの言葉を聞き、教育実習での経験や今行かせていただいている学習支援ボランティアのことを思い出しました。
授業中などに話しかけられて「後で聞くね」と言い、聞くことを忘れていたことが多々ありました。一見小さいようにも思えますが、こういった配慮も子どもたちの前に立つ教師としては気をつけていきます。後日談にはなりますが、その後ボランティア先での児童に「今は話す時じゃないからまた後で聞くね」と言った後に、「さっきの話し何だった?」と聞くとその児童が嬉しそうに伝えようとしてくる姿を見ることができ、私としても嬉しい気持ちになりました。
今回の多賀先生の講演では、子どもたちの前に立つ教師としての姿勢を改めて考えさせられる機会となりました。教員採用試験を迎える前に、「ヒドゥンカリキュラム」についての講演を聞かせていただけるのはとても勉強になります。多賀先生、玉置先生、教師力アップセミナー関係者の皆様このような機会を設けていただきありがとうございました。(竹内)
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今回初めて教師力アップセミナーに参加させて頂いた松下です。私は今回「侮辱を訴えと捉える」「待つ時間をとる」というのがとても印象に残りました。この2つについて考えたことを書いていこうと思います。
まず「侮辱を訴えと捉える」についてです。子どもは先生と叫びながら寄ってきてくれる子、自分が思っていることをなかなか発言できない子、無視してくる子など様々な手段で感情を表現してきます。中には腹がたつ事を言ってくる子もいます。しかしそれは子どもたちの最大のサインであり、それを見過ごすわけにはいかないなということを今回のセミナーで学ぶことができました。どうしてそういう行為をしているのか、どういう背景があるのかをまずは考えることでその子が本当に伝えたいことが見えてくるんだな感じました。
次に「待つ時間をとる」についてです。子どもは授業が始まっても全く切り替えられていないことが分かりました。私自身チャイムが鳴った瞬間に堅苦しい話が始まっても何も頭に入っていなかったように感じます。このことから、授業では休み時間の延長線上にいる子どもたちをいかにして授業に切り替えさせるかということで導入を工夫していきたいと感じました。やはり、導入をいかに面白くするかで子どもたちの意欲は変わってくると思います。また、普段の生活の中で、あれはダメこれはダメとすぐに禁止してしまうことがあります。これでは子どもの意欲がなくなってしまうのかなと思いました。子どもの行動を一度見守り、待つという姿勢をこれから大切にしていきたいです。
教師になったらどういうところに気をつけたらいいのか学級経営のことから授業のことまで本当に細かく教えて頂きとても勉強になりました。今回のお話を通して自分が教壇に立ったらどうするのだろうと考えるいい機会になりました。子どもと関わる機会にはどんどん実践していきたいです。素敵な講演をありがとうございました。(松下)