研究室日記

2月10日第7回教師力アップセミナー(赤坂真二先生)での学び(安田・石川・尾崎)

公開日
2024/03/24
更新日
2024/03/24

学生の学び

【安田】

 みなさん、こんにちは。9期生の安田です。本日、2月10日に行われた第7回教師力アップセミナーに参加させていただきました。

 今回は今回は、上越教育大学の赤坂真二教授に「授業づくりか?学級づくりか?というのはもうやめにしようー指導力ある教師に学ぶその仕事ー」というテーマでご講演いただきました。とても楽しみにしていた赤坂節は、本当に引き込まれるもので、学ばせていただくことがたくさんありました。

 思い返すと実習を通して、「学級経営って難しいな」「明日の授業づくりどうしよう」と考えていた自分がいたように思います。しかし、「特別活動を要として、教育活動の基盤をつくることで集団としての質を高めるから、授業と学級経営を分けて考えるものではない」という言葉を聞いてハッとしました。

 目の前のことを上手くいくようにしようとすることは悪いことではないけれど、その結果には日々の子どものとの関わりが大きく影響するのだと学びました。その関わりこそが学級経営であるということなのです。

 そして、もう1点。「見た目が違うのだから、他の先生と同じ指導スキルは通用しない」ということを聞いて、確かに!!!と大納得しました。大切なことは、教わったことを同じように行うことではなく、自分は子どもたちから「どんな先生として見られているか?」を考え、自分を知るということです。そうすれば、自分に合った指導法を見つけることもできるようになるのです。子どもたちが言うことを聞いてくれないのは「指導力がない」のではなく、「指導方法を見つけてない」状態であるというだけなのです。
 
 さらに、教師である自分の欠点を子どもたちに晒すことで子どもたちからの「見え方」は大きく変わります。そうやって少しずつ弱みを見せることで親近感が生まれ、良い関係を築くことができていくということにとっても驚きました。

 ご講演いただいた赤坂先生、本当に貴重なお話をありがとうございました。まだ、経験値はゼロですが、学級経営について学ぶことはすごく楽しく、教壇に立つことがより一層楽しみになりました。今回もこのような機会をくださった玉置先生、運営の先生方ありがとうございました。8期生のみなさん今までお疲れ様でした!10期生のみんなはこれからよろしくね!(安田)


【石川】

 みなさんこんにちは!10期生の石川です。初めての教師力アップセミナーに参加させていただいた際の素敵な学びについて今回は書かせていただきます。
 
 私の率直な最初の思い・感じたこと。それは、生徒側の視点しか経験してこなかった私の素直な発見・驚きになってしまうのですが、いつも生徒に学びを与える側の先生という立場の人も実は学び続けてくれているのだ、という新発見ができたことの喜びです。そして素直な気持ちで、尊敬・感心の気持ちが沸き上がりました。

 玉置ゼミでの活動が始まり、間もない期間ですが、こんなにも素敵な新発見ができる場面に既に何度か立ち会わせていただいています。そんな素敵な体験ができているこの環境に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 さらに、先輩方の運営への関わり方、仕事ぶりにはとても感心しました。また、1人の大人としての振る舞いや、来場される方への対応は素晴らしいもので、私もそのような姿になりたいと、またひとつ玉置ゼミの素敵な所を知ることが出来た良い1日になりました。そして、私も次回からは自分で何が必要なのか、何をすれば良いのかを考えて臨機応変な心配りで運営に携わりたいと思いました。さらに、1回目のセミナーで赤坂先生と出会い、お話を聞けたことはとても大きな刺激になりました。

 今回赤坂先生の講義テーマは、
「授業づくりか?学級づくりか?というのはもうやめにしよう」でした。

 学校生活の中で大半を占める時間が授業です。だからこそ、学級作りと授業づくりは一貫して考える。つまり、学級作りが上手く行っている時は、授業も自然と上手く進むし、授業が上手くいっている時は、学級づくりが上手く行っている証拠。という考えにはとても納得しました。

 今回の講義のキーワードは「関係性」であると私は認識しました。その中で、仕事の成功は「関係性」の成功にあり。という言葉があるように、教師と生徒も、全ては「関係性」というお話には、なるほどな。と思わされました。関係性を築く1番の有効な方法として、教師からのフィードバックだというお話がありました。

 その時に、自分の中学時代を振り返ってみると、先生からのプリントに書かれるコメント、つまりフィードバックを毎回楽しみにして提出物を出している自分がいたことを思い出しました。先生にたくさん評価して貰えるように一生懸命頑張って課題を行う自分を思い出しました。それは、やる気の根源のひとつが先生からのフィードバックになっていたのだと今日改めて気付かされました。中学校の頃の私はまんまと先生の罠に引っかかっていたということですね!笑笑

 このように、先生からのフィードバックは確かに私をやる気にさせていたし、「ちゃんと見ているよ。」ということの証明になり、存在意義を見出してくれていました。このことを思い出しながら赤坂先生の話を聞いていると確かにその通りだ。と深く共感しました。

 赤坂先生は、会場全体を巻き込んで終始笑いの絶えない講義を行ってくださいました。この進め方こそが、赤坂先生のおっしゃる「関係性」を築くためのひとつのポイントなのだと感じました。尊敬される部分を出しながらも、なんだか親近感を持たせる雰囲気。それこそが大切なんだと身をもって体験させていただいた講義でした。教師も生徒も人対人。だからこそ、相手意識をもち、心と心で接することがいかに大切かを学びました。それと同時に、感情だけでなく、しっかりとした理論や構造を学び、その両面を組み合わせることができる教育者が素敵な学級づくりに、1歩近づけるのだと学びしました。

 私も学び続けられる人間味溢れる素敵な教師を目指したいと。あらためて強く思えた素敵な1日でした。赤坂先生、素敵な講演をありがとうございました。(石川)


【尾崎】

 みなさんこんにちは!10期生の尾崎勇吾です。今回は2月10日に行われた、第7回教師力アップセミナーでの学びを記事にしていきます。

 今回、初めて教師力アップセミナーに参加させて頂きました。講師の先生は上越教育大学教授の赤坂真二先生でした。演題は「授業づくりか?学級づくりかというのはもうやめにしよう−指導力のある教師に学ぶその仕事−」というものでした。自分は大学での授業を行っていく中で、いい学級を作れるか、いい授業をできるかという2つの不安を抱いていました。

 しかし、赤坂先生は「学級経営が車で言うと道路、学級においては基盤になる」とおっしゃっていました。確かに今まで、授業は授業、学級経営は学級経営という風に二分化して考えていました。しかしそうではなく、学級経営を上手く出来ないとどんなにいい授業でも最大限の効果を発揮出来ないと思いました。

 また、お話を聞いて学級経営を行う上で、自分の中で特に大切だと感じた2つの点がありました。1つ目が関係性についてです。赤坂先生は「仕事の成功は関係性の成功にあり」と豪語していました。この言葉の通り、関係性が上手く行けば仕事、学級経営も上手くいくとのことでした。これは先生、子供の関係性もそうですが、子供同士の関係性もカギを握っていると感じました。赤坂先生は学級経営をする上では秩序を作ることが大切とおっしゃっており、その中で特に最優先とする事項が「傷つける言動をさせない」というものでした。確かに仲のいい学級よりも、傷つく人がいない学級の方がいい学級であると自分も感じたし、そういう決まり事を作り、守れなかったら指導するという風に決めておけば、子供の中にもひとつ線ができるのかなと考えました。
 
 2つ目は、縦糸、横糸の2つの機能要素についてです。赤坂先生のいうこの2つの糸は、縦糸が「ひきあげ機能」、横糸が「養い機能」というものでした。自分はまだ現場に出て指導をした経験はありませんが、難しいだろうなと思っているのが子供との関係づくりで、特に指導に関しては少し苦手かもしれないと考えていました。というのもどこまで叱ればいいのか、それをどのようにケアし、その後はどのような関係作りをしていけばいいのかと言うのがとても不明瞭だったからでした。ですが赤坂先生は「縦糸:横糸=3:7」という風に明確な比率、基準を提示して下さったことで、叱ったり指導したりするタイミングや回数が少しだけわかりました。

 学級経営をする上で、多くの子供がいて、様々な問題があると思います。ですが、今回お話してくださった関係性と2つの機能、その中に含まれるルール・秩序作りを意識すれば良い学級経営に少し近づくのではないのかなと考えました。

 また、今回初めて教師力アップセミナーに参加して、多くの刺激を頂くことができました。普段大学にいて生活しているだけでは今回の赤坂先生のお話のようなものを聞くことはできないし、このセミナーに当たり前に参加させて頂ける非常に恵まれている環境に感謝の気持ちでいっぱいです。今後も同じようにセミナーがたくさんあると思います。その度に色々な先生から多くのことを吸収して自分の糧にしていきたいと思います。改めて今回、このようなセミナーを開催し、参加させてくださった、玉置先生、運営の先生方、本当にありがとうございました!(尾崎)

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