研究室日記

9期生卒論発表会久保さん・安田さんからの学び(石川・尾崎)

公開日
2025/03/03
更新日
2025/03/03

学生の学び

  • kubo.jpg
  • yasuda.jpg

https://asp.schoolweb.ne.jp/2190001/blog_img/232119891?tm=20250303015658

https://asp.schoolweb.ne.jp/2190001/blog_img/232119892?tm=20250303015658

久保さん 卒業論文発表 を聞いての学び 「ユニバーサル化された学級」について 


 先日、玉置ゼミの4年生による卒業論文発表を聞きました。久保さんの研究内容は「ユニバーサル化された学級」についてで、特に障害のある子どもたちが安心して過ごせる環境づくりに焦点を当てた発表でした。


学びのポイント


 久保さんの発表では、障害のある子どもたちは視覚的・聴覚的な刺激を受けやすく、それが学習や生活の妨げになることがあると説明されていました。そのため、そうした刺激を減らすことが、学級全体の落ち着いた環境づくりにつながるという視点が示されました。


 また、「誰もが分からないと言える学級をつくる」という考えもとても印象に残りました。そのための具体的な手立てとして、クラス内での意思表示のルールを決めることの重要性が語られました。たとえば、ICT端末を活用し、色を使って気持ちを表現する方法が紹介されました。これにより、言葉で伝えにくい気持ちも可視化され、子ども同士や教師とのコミュニケーションが円滑になると感じました。


考えたこと


 この発表を通して、ルールを決めることの大切さを改めて学びました。しかし、それ以上に重要なのは「なぜそのルールが必要なのか」「なぜ守ることが大切なのか」を子どもたちに伝えることだと感じました。単に決まりとして押し付けるのではなく、その背景にある意図を理解してもらうことで、より良い学級づくりにつながるのではないかと思います。


発表を聞いての感想


 久保さんの発表は、研究や資料をもとに具体的な実践例を交えており、とても分かりやすかったです。また、その提案のどれもが、現場で実践できそうなものばかりで、教師としての姿が明確にイメージできました。久保さんがこれから教員として活躍していく姿が想像できると同時に、自分も来年、こうした研究を深め、実践に活かせるような学びを積み重ねていきたいと思いました。


 今回の発表を通して、ユニバーサルな学級づくりへの理解が深まっただけでなく、学級経営のあり方についても考える良い機会となりました。これからの学びに活かしていきたいと思います。元気いっぱいで勢いのある9期生の先輩と学ばせていただけたこの1年間はとても良い刺激を頂きました。本当にありがとうございました!(石川)



安田さん 卒業論文発表 を聞いての学び 「誰一人取り残すことのない学級づくり 〜えがおのことばを通して〜」について


 先日、玉置ゼミの4年生による卒業論文発表を聞きました。安田さんの研究内容は「誰一人取り残すことのない学級づくり」についてで、学級経営における大切なポイントを要点ごとに述べていて、とても実践的なものでした。


 特に「言われてうれしいことを広める」という手立てと、グレーゾーンの子どもに「気持ちのイラスト化」を促す手立ては、自分にとって新しいものでとても身になりました。「言われてうれしいことを広める」というのは先生と子どもではなく、子どもと子どもが繋がる上で重要になってくることだと思います。兼ねてより自分は「人を傷つけない、人を大切にする」ということを学級経営の軸にしていこうと考えていました。「言われてうれしいことを広める」という手立ては、これを簡略化したものであり、子どもにとっても日常的にできるものでとても良いものだと感じました。また、これを通して子ども同士が繋がれば、取り残される子どもはいなくなるという話もありました。教師が子ども同士を繋ごうとするよりも、子どもが自分たちで繋がろうとするための支援を考える必要があると改めて感じました。



 次に、グレーゾーンの子どもに「気持ちのイラスト化」を促す手立ても学級経営において必要であると感じました。グレーゾーンの子どもの中には自分の気持ちを相手に伝えたり、表現したりすることが苦手な子どももいます。そのような子どもの本当の気持ちを汲み取らずに、教師や周囲の子どもが勝手に解釈して捉えてしまうと、思ってもない方向へ進んでしまう可能性があります。そのためにも、「気持ちのイラスト化」を導入することは感情を可視化することに繋がるとてもよいアイデアだと思いました。ICT等で教師と子どもが繋がっていれば抵抗も少なく、気軽に自分の気持ちを表現できるため、これもまたとても良いと思いました。



今回の発表は、自分の卒論研究を見直す大きなきっかけになると同時に、とても良い学びを得ることが出来ました。この1年間、9期生の先輩方からはとても多くのことを学びました。先輩方からの学びを糧に、残り一年間玉置ゼミらしく頑張っていきます!本当にありがとうございました!(尾崎)