研究室日記

名古屋市立大宝小学校訪問での学び(池田、松野)

公開日
2025/03/13
更新日
2025/03/13

学生の学び

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 みなさんこんにちは!玉置ゼミ10期生の池田です。今回は名古屋市立大宝小学校訪問での学びを記事にしたいと思います。今回の学校訪問で印象に残っていることは自己選択の大切さ”と”振り返りの重要性”にです。

「自己選択大切さ」


 今回は5年生の体育でバスケットボールの授業を観察しました。授業の導入では、運動への4つの関わり方【する(チャレンジする、意識する)、みる(仲間の姿をみる)、支える(アドバイス、応援する)、知る(知識を知る)】のうち、どれを意識して授業に参加するかを自己選択させていました。「する」を意識した児童の様子を見ていると、前回の反省を活かして 今回のゲームで意識することを積極的に話し、共有する姿が見られました。審判をしている時も他のチームの姿をよく観察し、自分のチームが勝てるように工夫する姿が見られました。このように自分で目標を立てる(自己選択させる)ことこそが、児童を主体的にさせるカギであると分かりました。

「振り返りの重要性」

 今回の授業では、一つの授業を前半と後半に分け、間に簡単な振り返りの時間が設けられていました。児童の様子を見ていると、前半での動きを振り返り、後半に活かそうとする姿や自分の目標を再確認する姿が見られました。振り返りは授業の最後に行うものだと認識していましたが、振り返りは授業のどのタイミングでも良いと感じました。今回の授業を踏まえて、他の科目でも状況やタイミングを見て振り返りを行いたいです。今回も貴重な学びをありがとうございました!(池田)


 こんにちは!10期生の松野です。今回は2月10日に訪問させていただいた名古屋市立大宝小学校での学びを記事に書かせていただきます。今回は体育の授業を見学させていただき、後に玉置先生とEDUCOMの方のご講演にも参加させていただきました。私は学校訪問を通して、授業の中での子ども同士の会話から子どもの良さをたくさん見させていただき、自己選択や振り返りの大切さを改めて感じるなど、子どもたちの姿や先生の授業、玉置先生のご講演から多くのことを学ばせていただきました。


 まずは授業観察から学び得たことについてです。第5学年体育科のバスケットボールの授業を見学させていただきました。最初は子どもの振り返りの共有から始まり、「する、みる、支える、知る」の4つの運動のかかわり方の中から特に意識していきたいものを一人ひとり選択し、チームで作戦を考える時間がありました。チームで話し合う時間は、試合をする前、前半の試合と後半の試合との間、授業の最後の3つに分けられ、私が見させていただいた1つのチームは、子ども同士でどうすると良いかを考えたり、仲間の姿から学び合ったりしている様子がみられました。


 例えば、試合をする前は「声かけを特に意識してやってパスする相手を決めよう」などと前時の授業の課題から作戦を話し合っていました。前半の試合が終えた後の振り返りでは、「前回よりも良くなった」「ボールを持っている人より前に行けばパスがつながる」などと、前半の試合を終えて後半の試合ではどのようなことを意識したいかをチームで話し合っていました。そして最後の振り返りでは、「○○チームは空いているところにパスをするからボールを取ることができない。だから最初に一人走っていった方がいいかもしれない」などと仲間の姿から学び、次の授業で意識したいことまで話し合っていました。


 6チームの中の1つのチームの子どもたちの姿を見させていただき、授業の終わりだけでなく、半ばにも振り返ったり話し合ったりする時間を設けることで、子ども同士で仲間の良さやチームの新たな課題を見つけ、実践しており、改めて振り返りの大切さを実感しました。また、振り返りは授業の最後だけではなく、半ばなどにも行うことで子どもの学びが豊かになるのだと学びました。


 次に玉置先生とEDUCOMの方のご講演から学び得たことについてです。子どもを成長させ、生きる力を育むためにも自己選択や振り返りが大切であり、子どもが自己選択したくなるような場面を設け、自己選択する機会を学習の中に取り入れたり、振り返りを読み合い、共有したりすることが大切だと学びました。やることを教師がすべて指示するのではなく、「5分間あるから何をすれば良いか考えよう」などと少しでも子どもが考える時間をつくったり、ただ振り返りを書くだけでなく、読んだり読み合ったりすることで子どもの学びが深まり成長につながるため、個人の目標をつくり、授業内で振り返ったり共有したりできる時間をつくったりすることが大切だと学びました。


 このように、授業の中での振り返りや子どもたちがかわす言葉の中には学び合う姿や仲間の良さを見つける姿など、子どもの良さがたくさん隠れているため、良さを拾って全体に共有したり、自己選択の機会を設けると同時に、振り返りを生かしてねらいに合致した子どもを登場させ、共有したりし、子どもたちの学びが豊かになる授業をつくりたいと強く思いました。今回も貴重なお話と学びの機会をつくってくださりありがとうございました。(松野)