人権の話
- 公開日
- 2008/12/01
- 更新日
- 2008/12/01
校長室
先日、栄監督と吉田沙保里選手の講演を聴きました。皆さんは、あの北京オリンピックの女子レスリング2連覇のすばらしい成績をあげたことはよく知っていることと思います。その講演で、栄監督がアテネオリンピックと北京オリンピックの二つの本物の金メダルをみせてくださいました。その金メダルの一つを借りてきましたので、皆さんにお見せします。もちろん贋物です。栄監督は、そのメダルを見せながらこんな話をされました。金メダルを取ることができたのもいろいろな人々のおかげであって、その金メダルを仮に四つに大きくわけて、それぞれに感謝の気持ちを持たなければいけないと吉田選手に常日頃から話しているということです。
その一つめは、やはり自分を大きく育て上げてくれたご両親に感謝すること。
また、二つめは、強靱な体に感謝すること。そして、自分の努力に対しても。
そして、三つ目は、自分に関わってくれた人達に感謝すること。この中にコーチや監督も入る。
最後は、マスコミや世間一般の応援者に感謝すること。
このあたりが、さすがメダリストを何人も育てた監督だけあるなと思いました。関わりのある人全てに感謝するという考え方がすばらしいと思いました。今の自分は、自分だけの力で大きくなったのではありませんね。自分の考えや努力だけで、偉くなったり優勝できたりしたと思ったら大間違いです。誰もが、支え合い励まし合って初めて一人一人が生きていけるのです。そして、その頂点の一つに金メダリストがいたり、その片隅で病気にかかって苦しんでいる人がいたり、また、困っている人に対してみんなが募金をして助け合ったりしているのです。そんなことを考えると、感謝しないではいられません。
おまけの話で、吉田選手が急に強くなったのは、食生活にも関係があるということです。お菓子ばかり食べていたのを監督から言われて、ご飯をきちんと食べるようになってから、体力がしっかりついて、めきめきと強くなったということです。ご飯食はそんなにも力があるのですね。