学園日記

「やさしさ」と「つよさ」

公開日
2009/04/14
更新日
2009/04/14

校長室

 4月13日の朝会で、飛島小学校の子どもたちに、こんな心をもってほしいと願いつつ、「やさしさとつよさ」と題して話しました。
 「やさしさ」については、こんな場面に出会ったことがあります。以前に勤めていた小学校で給食の準備中、机の上に置いてあった牛乳びんが床に落ち、割れて中身が飛び散ってしまいました。すると、近くの席の子どもが、何人かさっと立ち上がり、ぞうきんを持ってきて床をふき始めたのです。牛乳びんが割れて困っている子どもの足もとは、みるみるきれいになっていきました。担任の先生が声をかける前の、あっという間のできごとでした。
 「つよさ」については、こんなことを思います。ずっと前に「赤信号みんなで渡ればこわくない」というブラックジョークがありました。たとえ冗談であっても、その意味するところを笑いとばしてしまうことができないもやもやを感じました。もし、たくさんの友だちが赤信号を渡ろうとしたら、自分はどうするでしょうか。たった一人でも、友だちに「だめだよ」「まちがっているよ」と言えるでしょうか。心のつよさとは、単に気が強いことではなく、正義や平等などを愛する思いに裏打ちされたものだと思います。
 周りの人を気づかえる「やさしさ」と、一人でも正しいことを正しいと言える「つよさ」。飛島小学校のみなさんには、その両方をあわせもつ人になってほしいのです。