学園日記

飛島学園2年目のチャレンジ(豊かな心の醸成をめざして)

公開日
2011/04/26
更新日
2011/04/26

校長室


 開校2年目。平成23年度のスタートは、3.11東日本大震災とともに始まりました。
 千年に一度といわれる大地震により、東日本太平洋岸で甚大な被害がでました。この度の震災により、尊い命を失われた方々のご冥福をお祈りすると共に、ご家族や関係者の皆様に対し、謹んで哀悼の意を表します。また、被害を受けられた皆様に衷心よりお見舞い申し上げ、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
 この度の大震災を受け、飛島学園でもPTAのご支援のもと、3月末に募金活動に取り組みました。生徒諸君も少しでも被災地の皆さんのお役に立てればと、校内外で一生懸命に募金活動に取り組みました。その結果、38万4239円という多額のお金と温かい真心を集めることができました。さっそく、修了式の日に集めたお金を透明な箱に入れ、全校生徒に見せると共に、実際に手に持たせ善意の重さを体感させた後、中日新聞社を通して届けさせていただきました。
 保護者や地域の皆様の中には、自分が東北出身だからとか、伊勢湾台風でお世話になったからといった理由で多額の募金をしていただいた方もたくさんみえました。また、職場で募金活動を行って子どもに託された方もみえました。お志を頂戴した多くの皆様に心よりお礼申し上げます。
 飛島村は、52年前、伊勢湾台風により村全域が水没し、数ヶ月間集団疎開を体験した過去があります。村当局も一緒になって復興のお手伝いをしようと、被災地からの中学生の受け入れを表明しています。テレビで被災地の子どもたちの言動が放映されていますが、これだけの大災害にもかかわらず、多くの子が「この地に残って復興に力を貸したい」と力強く答えていました。彼らの郷土に対する愛着に感嘆するばかりです。飛島村に育つ学園生にも、彼らに負けない郷土に対する愛情と誇りを育てたいという思いをより一層強くしています。
 さて、新学習指導要領の完全実施が小学校は今年度から、中学校は来年度から始まります。飛島学園の経営方針は、新学習指導要領を先取りした内容になっていますが、今後も常に検証しながら、校訓「確かな未来を拓く」の実現をめざし、教職員一同皆様の期待に応えられる学園づくりに全力を尽くす覚悟でございます。今年度も、ご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

   平成23年4月
                      飛島学園飛島中学校長  位田  学
                      飛島学園飛島小学校長  小野 隆彦