学園日記

今を全力で生き、実りの秋を迎えたい

公開日
2011/09/13
更新日
2011/09/13

校長室

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 今年も暑い夏となりましたが、幸いにも大きな事故や事件もなく全員無事に乗り切り、2学期の始業式を迎えることができました。
 この夏は、日本中が「鎮魂の夏」「耐乏の夏」そして「復興の夏」となりました。特に、甲子園での高校球児の真剣なプレーに改めて「今を全力で生きる」ということの大切さを教えられた思いです。
 被災地では、少しずつ復興への思いが形になりつつあるようですが、今なおその足がかりすらつかめない人々もたくさんおみえになるのが現実です。直接被害を受けなかった私たちも、今何ができるかをもう一度問い直すよい機会となっています。
 学園でも、夏休み前にボランティアの方々を通して被災地に手作りの「応援団扇」を届けました。学園の思いが被災者の人々に届けば幸いです。
 また、学園保健委員会では「実際に学園が避難場所になったら」という想定のもと、「どうする?わたしたち」というテーマで、防災ボランティアコーディネーターを講師に迎え、関係者が集まって話し合いを行いました。この会では、保育園・保育所との連絡の取り方や引き取りの方法について、今後早急に見直さなければならないという問題点等も出され、有意義な会となりました。
 さらに、始業式の日には津波を想定した避難訓練を行うとともに、ボランティアに行った学園職員の体験談を聞く機会を持ちました。子どもたちは、体験談に真剣に耳を傾けていました。危機管理については、今後とも「常在戦場」の心構えで臨む所存です。
 この夏、学園生一人一人はそれぞれが多くのことを体験し、成長してくれたことと思います。9年生は体験入学を行い、自身の進路について現実問題と正対しています。8年生は海外研修を通して大いに視野を広めました。7・6年生は、キャリア教育体験活動を通して働くことに関心を深めました。5年生以下も、学校を離れ、夏休みを経てそれぞれに逞しく成長してくれたことでしょう。今後はいかにして成果を2学期につなげていけるかだと思っています。実り多き秋となるよう、学園一丸となって取り組みたいと思います。
 9月22・23日には学園祭(文化祭・体育祭)が行われます。学園祭としては2年目ですが、学園最大のイベントとして子どもたちは大いに楽しみにしています。中でも、中学生は9年生を中心に夏休みから準備を進めています。9年生のリーダーシップに大いに期待するとともに、ぜひ「背中でよき手本を見せてほしい」と心から願っています。
 2学期もよろしくお願いします。