卒業生の皆さんへ
- 公開日
- 2012/03/09
- 更新日
- 2012/03/09
校長室
時代は君たちを待っている
−少年よ大志を抱け−
飛島学園飛島中学校長 位田 学
卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。
今、日本も世界も大変困難な時代を迎え、閉塞感に包まれています。しかし、こんな時代を変えられるのは若い人のパワーなのです。
-Boys, be ambitious- 「少年よ、大志を抱け」
この言葉は、誰もが知っている札幌農学校の教員だったクラーク博士の言葉です。彼の生きた幕末〜明治の日本は、大きく開いた欧米諸国との国力の差を縮めるために国中がもがき苦しんでいました。その中で、時代を動かしたのは、高い志をもった名もない若者でした。閉塞感を打ち破るためには、失敗を恐れない勇気と高い志が必要です。 思い起こせば、三年前、飛島小学校体育館での最後の卒業式で皆さんが語ったあの「夢=未来の自分との約束」はまだ生きていますか。クラーク博士の言葉「大志」を「夢」「希望」と置き換えてみてください。
夢は大きくても小さくてもよいのです。最初に大きな夢を掲げてそこへたどり着こうとする者、小さな夢の積み重ねで大きな夢にたどり着こうする者、人それぞれでよいのです。何より大切なことは、夢をあきらめないこと、夢は叶うではなく、叶えると信じることです。
あれから三年。皆さんは、心身ともに大きく成長しました。頼もしい限りです。皆さんは、無限の可能性を秘めています。自分の人生はこれくらいかなと思った瞬間から成長は止まります。
考え方を変えれば、困難な時代は、やる気のある者にはチャンスの多い時代だということです。戦国時代、豊臣秀吉は持ち前の才覚と不断の努力によって、貧しい農民の息子から関白という最高権力者にまで昇り詰めました。現代でも、インターネットを使ったベンチャー企業の経営者の多くは若者です。
義務教育を卒業する皆さんには新しい人生が待っています。これからは、これまで以上に努力=結果という厳しい世界に足を踏み入れることになります。
四月からは、いよいよ一人一人の「天下盗りレース」が始まります。時代は、君たち若者のパワーを待望しています。
-Boys, be ambitious- 「少年よ、大志を抱け」
この言葉を胸に、大いに人生を楽しんでください。
※ 卒業生へのお祝いのメッセージ(「飛島新聞3月号」より)