夢なき者に成功なし (卒業生の皆さんへ)
- 公開日
- 2013/03/08
- 更新日
- 2013/03/08
校長室
夢なき者に成功なし
飛島学園飛島中学校長
高橋央樹
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。
私が皆さんと出会って、1年近く経ちました。1年前の皆さんの姿を思い浮かべると、今の皆さんがどれほど大きく成長したかを強く感じます。新たな体験と出会いを得た館山・東京への修学旅行、3年間の思いをぶつけた夏の地区大会、夏休みから準備を重ねた学園祭、笑顔でボランティアに取り組んだ村民体育祭など、どれをとっても皆さんの姿は笑顔に溢れ、輝いていました。皆さんは、この1年、飛島学園の9年生として立派な姿を見せてくれました。
飛島村立小中一貫教育校飛島学園の開校と同時に飛島中学校へ入学した皆さんは、すばらしい環境の中で中学校の3年間を過ごしてきました。それは、大きな財産であり誇りにできることです。皆さんの愛校心もとても強いと感じました。その理由は、学園生活の中で、どんなことにも真剣に精一杯取り組み、先生方や友達と力を合わせて困難を乗り越えたという実感を得ているからだろうと思います。
しかし、今の日本の社会は、さまざまな面で困難な状況を迎えています。また、この先進む道の途中では、これまでのように温かく接してもらえないこともたくさんあるでしょう。その難しい時代を皆さんは自分自身の力で生き抜いていかなければなりません。
そんな皆さんに、明治維新の精神的指導者・教育者であり、松下村塾を主宰した吉田松陰の次の言葉を贈ります。
夢なき者に理想なし、
理想なき者に計画なし、
計画なき者に実行なし、
実行なき者に成功なし。
故に、夢なき者に成功なし。
学園歌に「夢の未来は見えないけれど 今は信じて歩いていこう あきらめないであなたの夢を きっといつかはかなうはず」とあります。夢の実現を信じて歩むことの大切さと困難を乗り越えるだけの力を皆さんはこの飛島学園の3年間で学んだはずです。周りに流されることなく、一歩一歩しっかりと歩を進め、自分の夢を叶えてほしいと思います。
飛島学園と仲間をこれからも忘れずに、大きな志をもって、自分の人生を力強く切り拓いていってください。
<飛島学園新聞3月号 卒業お祝いメッセージより>
※ 温かい心の絆を感じた感動的なすばらしい卒業証書授与式でした。卒業生、在校生ともに涙で別れを惜しむ姿にこちらも胸が熱くなりました。39名の卒業生のこれからの人生が幸多きものであることを願っています。