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教職大学院での意味付け復唱法講義

公開日
2022/04/01
更新日
2022/04/01

算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など

教職大学院の基礎領域の院生に授業づくりの基本を話した。
その際、8年前の示範授業のビデオを見せながら解説した。
すると、意味付け復唱法の観点からいうと、きちんと丸ごと復唱できていない自分がいた。
例えば、「まだ、100の束が10の束じゃない」
とA子が発言したのに対して、「100の束が10の束じゃない」と私は切り返していた。ほとんど再現できているのだが、それでも「まだ」という表現が抜けている。
その後、B男が「100の束を10の束にかえる」と発言したのに対して、「100の束を10の束にする」と私が反応している。
「かえる」という表現はなかなかよいものだ。
授業ビデオでの再現は冷や汗ものだ。

午後、今度は応用領域の院生(現職教員)を相手に意味付け復唱法の実践トレーニングをした。スモールステップで実技練習をしたが、やはり、なかなか難しいようだった。
せりふを丸ごと復唱しようとすると、頭の中から飛ぶという。また、子どもの発言の際に、次へどのようにつなげようかなという頭になり、発言の最後はあいまいになると話されていた。
それでも、着実に丸ごと復唱、間の取り方、顔の向き方などを学ばれた。
その際、ビデオ撮影もしたので、再生画面で振り返りができ、癖も見ることができた。
復唱法の練習のとき、生徒指導だと、「なるほどね」と受け止めるよねと話すと、授業でのやりとりも生徒指導のようにやればいいんだと理解された。
このように、意味付け復唱法のよさもわかってもらえたようだ。

 [志水廣の公式ホームページ]