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運くいい人と付き合うと

公開日
2023/08/05
更新日
2023/08/05

船井幸雄の人間学

〔教育への適用〕
 運なんて教育へ適用できるとは普通思えない。しかし、これは教育にぴったりあてはまると気がついた。
 アの原理は、子どもにとって担任の教師の運のよさは重要なポイントであることを示している。つまり、教師が運がいいと子どもも運がよくなるということになる。この場合の教師の運というのは、出世をさしているのではない。運がいい状態はその人が生きることについて楽しい状態なのである。授業がうまいのもその教師の運のよさなのである。また、教師の人間愛に満ちた状態も運のいい状態である。
 船井幸雄氏によれば、「組織体の経営の99%は組織のトップで決まる」という。学級なら担任の教師であり、学校なら校長先生で決まるのである。私の経験によると、現場の研究発表会に参加すると校長先生と少し話しただけでその学校の雰囲気が分かるし、また今日の研究会が成功かどうかはすぐに分かる。また、教室に入ったとたん、教師をみれば授業がうまくいくかどうか私には判断できる。
 子どもは担任の教師を選べないわけだから、子どもの運は教師次第ということになる。だからこそ、教師自身が教室で楽しい毎日を過ごすことである。そうなれば、子どもも学校が楽しくなる。その楽しさは後で述べる創造の理を使ったときである。